トップ Leaders 熊本のトップ群像 潟qライホールディングス・潟qライ
Leaders 2021熊本のトップ群像

潟qライホールディングス・潟qライ  
 平井浩一郎  (ひらいこういちろう)

  社長
プロフィール
熊本市中央区九品寺出身、1956(昭和31)年5月29日生まれ、64歳。日本大学経済学部卒。
ロイヤル、カネ美食品を経て、82年潟qライ入社、98年5月から現職。昨年5月から日本惣菜協会会長を務めている。趣味は読書、絵画
出店攻勢と新たな市場開拓で業容拡大へ
 九州域内で弁当・惣菜店を展開している潟qライ。ロードサイド店舗をはじめ、スーパー内やディスカウントストア内へ店舗展開を進めている。店舗数は140店舗を超え、4月には東海学園通り店とアミ
ュプラザ熊本店をオープンする予定だ。
 コロナ禍が直撃した惣菜マーケットだが、同社は従来外注していた清掃や原料野菜加工などの内製化を進めるなど経営効率化に取り組み、「筋肉体質」を実現。難局を乗り切り、利益確保の道筋をつくった。
 昨年6月には、福岡県久留米市の冷凍食品会社・三桃食品葛繽B工場をM&A。そのノウハウを活用して冷凍弁当の開発を進める同社は、店頭販売のアイテムを増やす一方、インターネット通販や自社コールセンターによる電話受注など非対面型の販売拡充を計画。コロナ禍における巣ごもり需要への対応強化を進めている。
 生産体制の面では、今年3月の完成を目指して八代市に新工場を建設中。本社工場に集中している生産機能を細分化し、配送コストを削減。県南地域に新鮮な商品を提供できる体制を整える。また関連の鰍ヌんどんライス新工場(熊本市)が昨年12月から本格稼働。商品の質
量ともに能力が向上している。
 「低投資でスピーディーな店舗展開」の秘策を練る平井社長。今後数年間はハイペースで出店が続く見通しだ。「コロナ禍の今こそ攻勢をかけるチャンス」と店舗網拡大への強い意欲をにじませている。
※この記事内容はくまもと経済3月号(2021年2月28日発行分)の掲載内容です。