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潟}イスティア  
 工藤正也  (くどうせいや)

  社長
プロフィール
合志市出身、1956(昭和31)年2月25日生まれ、65歳。熊本工業高校
卒。「スピード」をモットーに社業に取り組む
技術力・人材力生かし、新たなビジネス展開を構想
産業機器全般の製造業を中心に技術力
と人材力でトータルソリューション事業を
展開するマイスティア。4カ所の開発拠点
と4つの工場が稼働。さらに海外では米
国、中国、台湾で事業を展開している。
 人手不足によるRPA(ロボテックプロ
セスオートメーション)の導入需要の高ま
りを受けて、同社ではこれまで培った開
発・技術を活用して工場のスマート化をサ
ポート。人とロボットが協働し生産性向上
を実現する自社開発のハンド系ロボットを
各々の工場向けにカスタマイズして提案
するとともに、操作に当たる人材育成事業
にも注力する。また画像処理技術を駆使し
て、視覚、聴覚、触覚、臭覚、察知・予測など
「六感」の機能を実現する自社ソフトウエ
アブランド「VINIE」の開発、販売を加
速させている。昨年は高精度顔認証ソフト
ウエア、正誤認識ソフトウエアをリリース。
今年1月末にはヒトの骨格を推定し、対象
者の姿勢を認識する「骨格認識ソフトウエ
ア」を発売した。視覚機能を持つこれらソ
フトを組み合わせることで、作業の効率化
や精度向上、異常や危険の検知、リハビリ
効果等の定量化など様々な応用展開に可
能性が広がる。近い将来には六感すべての
分野で製品をラインナップする見通しだ。
 これらの技術は製造現場のみならず水
産業などの第一次産業にも展開。次世代養
殖システムの開発にも取り組む。工藤社長
は「コロナ禍はIoT進展のターニングポ
イントとなる。時代の変化に果敢にコミッ
トして、新たなマーケット拡大に挑む」と
意欲をみなぎらせている。
※この記事内容はくまもと経済3月号(2021年2月28日発行分)の掲載内容です。