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叶A木青果市場  
 渡辺 美佐子  (わたなべ みさこ)

  社長
創業50周年記念式典で渡辺社長が書いた直筆の経営理念をバックに
創業50周年記念式典で渡辺社長が書いた直筆の経営理念をバックに
プロフィール
熊本市植木町出身。1952(昭和27)年生まれ。会社勤務などを経て、2005(平成17)年専務として同社入社、09(平成21)年副社長、11(平成23)年1月社長に就任。14(平成26)年4月関連会社の潟nートベジフル設立、社長兼任。書道師範
四方同時善しの「お役立ち精神」で熊本を元気に
 創業者の故・渡辺清晴会長が1969(昭和44)年3月に会社を立ち上げ、2019(令和元)年で創業50周年を迎えた叶A木青果市場。先代の想いを受け継ぎ、渡辺美佐子社長は、「作り手善し、買い手善し、売り手善し、社会善し、心一つ」の「お役立ち精神」を経営理念とし、生産者が心を込めて栽(作)った安全・安心で美味しい農作物を気持ちと共に消費者に届けるべく事業展開を続けている。
 国道3号沿いの大きなスイカの看板が目を引く植木青果市場は、全国最大規模の夕競り市場として業界では高い知名度がある。一昨年より全国に先駆けて、営業、荷受、競りにおける全面タブレット導入により、仕事の効率化につなげている。
 また同社は、女性の視点で誰もが働きやすい活気ある組織づくりに取り組んでいることでも実績を持つ。女性の競り人はじめ部門リーダーにも女性社員が活躍する。「これからも女性の視点で新しい市場運営を」と渡辺社長は話す。
 昨年は営業力強化に向けた組織再編など同社にとって大変革期の年となった。「今年は熊本に元気を発信する食の流通拠点基地を目指し、新たなプロジェクトにも挑戦していく年にしたい」と抱負を語る。同市場のハブ化や関連会社ハートベジフルの事業強化など中・長期的な確固たるビジョンを胸に100年企業に向かって歩みを進める。
〒861-0136 熊本市北区植木町岩野76-1 TEL096(272)6577 FAX096(273)1630 http://uekiseikaichiba.com/

設立/1969(昭和44)年3月 創業/同年4月 資本金/3,500万円
事業内容/青果物卸売業者として県内外の野菜、果実の集荷と卸売 花、庭木のセリ市(11月〜翌年3月迄、一般参加) 従業員数/71人 関連会社/潟nートベジフル

※この記事内容はくまもと経済3月号(2021年2月28日発行分)の掲載内容です。