熊本県経済農業協同組合連合会（ＪＡ熊本経済連）  
 丁　道夫  （ちょう　みちお）

プロフィール

葦北郡芦北町出身、1955（昭和30）年9月8日生まれの65歳、八代市の中九州短期大学を卒業後、合併前の湯浦町農業協同組合に入組、その後、2015年6月あしきた農業協同組合代表理事常務、同年11月から代表理事組合長を務めていた。16年3月熊本県経済農業協同組合連合会理事、18年6月同連合会代表監事、20年6月同連合会代表理事会長に就任。趣味はゴルフ

10年連続で「販売事業」は1,000億円を突破

　ＪＡ熊本経済連の２０２０年３月期決算は肉牛の出荷頭数の増加、市場相場高に伴う単価高や、野菜においてナス、ミニトマトの出荷数量が増加したことなどで「販売事業」は10年連続で１０００億円を突破した。丁道
夫会長は昨年６月の年次総会で加誠一前会長に代わり選任された。
　近年は全国各地で自然災害が恒常化し、農作物に対する被害が大きくなっている。昨年７月の熊本豪雨災害
では、ＪＡあしきた組合員の農地に大量の土砂が流入。またハウスの冠水や新築したばかりのＪＡあしきた本
所・直売所などが水没した。被害総額は10億円を超える中、丁会長は「時間はかかるかもしれないが、常に前を向いて仕事をしてほしい」と職員を勇気づけた。
　一方、昨年から続く新型コロナウイルスの影響で、飲食店の営業短縮や式典・イベントの中止などで、牛肉・花卉などを中心に需要が減少。「コロナ禍でも県産農畜産物の販売強化は必要ですので、様々な手法を用いて全国へ提供していきます」と力を込める。
　「経済連では生産基盤の拡大と県産農畜産物の販売力強化、生産・流通コストの低減と事業競争力の強化を
図っていきます。また、ＧＡＰ（農業生産工程管理）の統一化などを実現し、農業者の所得増大に結び付けていきます」と抱負を述べた。