金剛�梶@�潟Rンゴー測器  
 田中稔彦  （タナカ　トシヒコ）

プロフィール

佐賀県伊万里市出身。61歳。熊本大学工学部卒。1982年熊本県民テ
レビ入社、02年報道部長、08年６月営業局次長として退社。同年8月
金剛�鰍ﾖ、09年4月副社長、同年10月から社長就任、2016年1月コ
ンゴー測器社長就任

熊本駅前にサテライトオフィス

　「ニューノーマルは自分の手で掴んでい
くものだと思う。既成のものを押し付け
られるものではない。今までやってきたこ
とが果たして正しかったのか。ＤＸが進
展する中、リモートで大半の仕事が出来
てしまう。だからこそ実際に人と会う機
会の価値は高まる。そのための場が必要」
とターミナル機能を持つＪＲ熊本駅前
にサテライトオフィスを３月12日に開設
する。鎖国時代の出島のように、同社の提
案やモノに触れる、顧客からの生の情報
を得る、そんな情報交流拠点としての機
能を担う。
　特に県内測器業界トップの�潟Rンゴー
測器が熊本地震以降、業績を着実に伸ば
しており、従来の光学系の測器からデジ
タル分野への技術転換が急務だという。
そこで金剛グループの３Ｄなどソフト分
野の技術を融合させ技術革新を図り新
たなビジネスの創出を目指す。「そこには
外部のＡＲ技術などの協業も必要で、
様々な周辺業界の人々との連携が大切に
なる」と新工場での大手メーカーとの生
産連携なども模索している。
　経済産業省「ものづくり白書」令和元
年度版では中小企業のIoT化のモデル
工場として金剛が高く評価され、第８回
ものづくり日本大賞の「Ｃｏｎｎｅｃｔｅｄ
Ｉｎｄｕｓｔｒｉｅｓー優れた連携部門」に
おいて経済産業大臣賞を受賞している。
　「コロナで変わる社会に、ものづくりは
どんな価値を示せるか」、サテライトオフ
ィスでは、それが体感出来るようなリア
ルな情報ステーションを目指す。