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東海大学九州キャンパス  
 荒木朋洋  (アラキトモヒロ)

  キャンパス長
プロフィール
熊本市出身、昭和30年1月18日生まれの66歳。神戸大学農学部―九州大学農学部大学院卒。米国ボストン大学医学部生化学部門、昭和62年九州東海大学畜産学科講師、平成3年助教授、平成9年教授、平成28年4月農学部長を経て平成29年4月から九州キャンパス長(学長補佐)。趣味はカメラ
農学部の新キャンパス「臨空校舎」の建設に着手
令和5年4月のオープンに向け九州
キャンパス「臨空校舎」の建設が始まっ
た。上益城郡益城町の同大宇宙情報セ
ンターの用地を再整備し、農学部の新
キャンパスが誕生する。
 敷地面積は、既存の敷地7haに新
たに購入した周辺の農地を合わせた約
11
ha。研究実験講義棟や畜舎、温室な

31
棟と圃場を整備する。熊本地震で
被災した阿蘇郡南阿蘇村の阿蘇校舎が
使用できなくなったため、同敷地内に
「阿蘇実習フィールド」を再整備、熊本
市東区渡鹿の熊本キャンパスなどを利
用し講義や実習を実施してきた。その
基幹的な校舎となる「臨空校舎」では、
農学部の講義と実習、研究を一体的に
実施する。基礎的な教養科目は引き続
き熊本キャンパスで行い、赤牛などの放
牧地(草原牛)や高冷地農業用の畑を
備える「阿蘇実習フィールド」でも実習
などを行う。「臨空校舎」は令和5年4
月の供用開始を目指し、整備が進む阿
蘇くまもと空港の至近距離に立地、同
時期にオープンする。農業県熊本に立
地する同キャンパスでは、世界に向け
アグリ〞をキーワードに貢献してい
く。空のゲートウェイを生かした再開
発後の相乗効果も期待されている。 東海大学の建学80周年の来年4月には全学的な改組改編が行われる。九州キャンパスでは「文理融合学部」を新設する。これは創立者・松前重義博士が建学の精神として掲げていた理念でもある。
〒862-8652 熊本市東区渡鹿9-1-1 TEL096(382)1141 http://www.u-tokai.ac.jp
設立・沿革/昭和39年4月東海大学短期大学部開学、昭和48年4月九州東海大学(工学部)開学、昭和55年4月農学部設置、平成20年4月東海大学熊本キャンパス、阿蘇キャンパスへ名称変更、平成25年4月経営学部、基盤工学部へ学部改編 学部/経営学部、基盤工学部、農学部 大学院/農学研究
科、生物科学研究科 教員数/85人、学生数/2,124人
※この記事内容はくまもと経済3月号(2021年2月28日発行分)の掲載内容です。