尚絅大学・尚絅大学短期大学部  
 山縣 ゆり子学長  （やまがたゆりこ）

プロフィール

兵庫県出身。1952（昭和27）年12月生まれの68歳。大阪大学薬学部卒、大阪大学大学院薬学研究科博士課程修了（薬学博士）。大阪大学薬学部助手、助教授を経て2001年から熊本大学大学院薬学研究科、生命科学研究部教授、13年4月から4年間熊本大学副学長（男女共同参画担当）を経て、18年3月熊本大学を定年退職。18年4月熊本大学名誉教授。20年4月本学学長に就任。専門は構造生物学、蛋白質科学

地域社会と連携した研究・教育等で実践力を持つ人材の育成に注力

　「智と徳を兼ね備え社会に貢献し得る女性の育成」を建学の精神として女子の育成・教育を実施してきた尚絅大学・尚絅大学短期大学部。
　昨年はコロナ禍の影響により、対面授業と遠隔授業を併用し授業を行った。データサイエンスの分野を取り入れ、ＩＴ知識の向上を図りつつ、デジタルトランスフォーメーション（DX）の推進に力を注ぐ。また、同校ではアクティブ・ラーニングや実習などによる現場での学修が魅力の一つとなっているが、昨年はコロナ禍により延期していた校外実習を７月より再開、模擬実習なども積極的に行い、実践力を養っている。　同校では、現代文化学部が今年２月に九品寺キャンパスに移転。新築した大学７号館にはグローバルラウンジを設置し、外国語教育の充実と強化、海外協定大学との交流促進を担う場として、さらに、留学生や外国語教員をはじめ、同校や尚絅中学・高等学校の学生・生徒の交流の場として活用される予定。また地域社会と連携協力した教育・研究活動にも精力的で、同校の学生が熊本県と協力し実施したルフィ像に関する経済効果調査の実施や「くまモン」に関する研究を行う「くまモン学」プロジェクトをスタートさせている。
　昨年４月に同校初の女性学長として就任した山縣学長は「学生の教育は地域と共にあり、生きた学びこそが教育の質を向上させると考えている。今後も地域や企業との連携を図り、社会で活躍する実践力を持つ人材の育成に力を注ぐ」と強い思いを語る。