白鷺電気工業��  
 沼田 吉輝  （ぬまた　よしてる）

プロフィール

八代郡氷川町出身、1949年2月1日生まれの58歳。日本大学経済学部卒。1973年同社入社、85年常務取締役、92年4月に社長に就任、今年で15年目を迎える。趣味はトレッキング。座右の銘は「敬天愛人」。

中期ビジョン策定で“明日の夢”を実現へ

　「私どもの会社の生命線の第一は人材と技術力です。確かな技術やサービス、そして企業としての付加価値を高めることができたから、ここまで存続できたと思います」とこれまでを感慨深げに振り返る。同社は１９４７（昭和22）年、同社長の実父にあたる沼田宇中前社長が八代市萩原町で創業。今年は人間の「還暦」にあたる60周年を迎える。電気・電力、情報通信のさまざまなインフラ整備工事を行い、技術の構築を図ってきた。
　節目を機に新たなビジョン策定も懸案事項だ。「今年の夏には今後５年間を見据えた中期ビジョン（ＣＶ23）を発表する予定です。時代を担う若手や役員も含め意見、提案を参考にしながら“明日への夢”の実現化できるビジョンを打ち出します」と意気込む。
　同社では進化する技術に対応すべく電機メーカーへの技術研修生の派遣や、即戦力の中途採用及び若手の技術者確保も積極的に行っている。さらに「品質・環境ＩＳＯを活用しながら企業の信用をアップさせる『労働安全衛生マネジメントシステム（ＯＳＨＭＳ）』の取得準備に入っています」と新たな取組みも披露。
　さらに業務ばかりでなく地域貢献の一環として、毎年社員の多くが参加した熊本城や八代城での清掃などの地道なボランティア活動も、“60年のあゆみ”を支えたバックボーンの一つともいえる。