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くまもと阪神褐ァ民百貨店  
 丸本 文紀  (まるもと ふみのり)

  社長
プロフィール
熊本市出身。1955年(昭和30年)5月8日生まれの52歳。済々黌高校−中央大学商学部卒。78年ニコニコ堂入社、86年葛繽Bネットワークシステムを設立、専務就任。89年4月独立し不動産業のシアーズコーポレーション設立、93年住宅建設への進出を機に「シアーズホーム」に社名変更。02年10月共同出資で褐ァ民百貨店を設立して社長に就任。趣味は読書と仕事。座右の銘は「全力投球」。
リフォーム事業に進出、新たな収益の柱へ
 今年2月に開店5年を迎えたくまもと阪神。新たに住宅リフォーム事業に進出、3月1日、6階フロアにリフォームのショールーム「リファイン桜町」をオープンする。
 「百貨店がショールームを設け、本格的にリフォーム事業に取り組むのは全国でも例がない。松下電工と提携して、百貨店ならではの安心・安全で上質な住空間を提供する」と丸本社長。この背景には、人口の減少やネット販売、個人消費の冷え込みなどで、年々百貨店のマーケットが縮小している現状がある。
 「百貨店業をメーンとしながら、相乗効果を生む新たな収益の柱をつくっていく。その中の1つが、リフォーム事業。市場規模は6兆7千億円で、まだ拡大傾向にある。しかも施工技術が必要なため、他百貨店やスーパーなどが簡単に参入できない」と自信を見せる。丸本社長が、シアーズホームの社長を兼務しており建設業経営の経験があることから、くまもと阪神は建設業の免許が取得できた。今年秋をめどに家具や生活雑貨などの売り場を拡張していく。
 来年度は保険事業も開始、さらに金融、不動産サービスなども視野に検討している。「私どもには、外商をはじめ多くの固定顧客がいる。百貨店の信用とネットワークを生かしながら、新しい業態を作り上げていく。魅力ある百貨店づくりが、魅力ある街づくりにつながる」と鰍ワちづくり熊本の社長も務める丸本社長、桜町再開発もにらみながら「新・くまもと阪神」を創り上げる。
〒862−8668熊本市桜町3−22 TEL096(322)1111 http://www.kumamoto-hanshin.co.jp/ 設立/平成14年10月(平成15年2月23日開店) 資本金/4億円 事業内容/百貨店 売上高/161億円(平成19年1月期) 役員/代表取締役社長 丸本文紀 常務取締役総務本部長 松本烝治 取締役営業本部長 藤井幸雄 取締役営業副本部長 河田和夫 取締役(非常勤 )西川秀郎 監査役 上野景昭 従業員数/370人 支店等/人吉出張所、天草出張所
※この記事内容はくまもと経済3月号(2008年2月29日発行分)の掲載内容です。