トップ Leaders 熊本のトップ群像 潟Wョー・スマイル
Leaders 2008熊本のトップ群像

潟Wョー・スマイル  
 前川 浩幸  (まえかわ ひろゆき)

  社長
プロフィール
阿蘇市(旧阿蘇郡一の宮町)出身、1960(昭和35)年9月14日生まれの47歳。熊本商科大学卒業後、潟jコニコ堂入社。95年潟Wョー・スマイル取締役営業本部長、97年常務、99年4月から代表取締役社長。趣味は、読書、映画。
50店舗体制を見据え、店舗見直しと人材教育に傾注
 居酒屋、レストラン、料亭など消費者の嗜好性やニーズに対応した多業態の飲食店35店舗を、熊本、福岡で展開している同社。今年は「手間暇かけて美味しいものを作り、心を込めてサービスする」という、飲食業の原点に立ち返り、店舗の見直しと人材教育に傾注する。 「出店を急ぐあまり、そのスピードに人材育成が追いついていない部分があった。今年は人も店も見直す年。職人としての創意工夫、もてなしの心を再確認させ、お客様への心配りを大切にした人材教育と、既存店の改装や業態変更をスピードアップする」と意気込む。
 飲酒運転による死亡事故や食の安全を揺るがす事件の影響で、飲食業界を取り巻く環境は逆風下に置かれ、ただ単に品揃えや店の内装、雰囲気だけではお客様のニーズに対応できないと危機感を募らせる。そうした思いから、昨年は魚料理をメインに打ち出した居酒屋「常笑気流」や、鹿児島の六白黒豚と地元の無農薬野菜を取り入れた福岡県筑紫野市のしゃぶしゃぶと和食の「花ほたる」、福岡市のキャナルシティ前に出店した熊本直送の厳選馬肉料理の専門店「馬太郎」など、「この店のこれを食べたい」という明確な商品を打ち出してきた。さらに今春には、ヘルシーキッチン開(ひらき)下通店、五右衛門白藤店を、新たなコンセプト店としてリニューアルする予定だ。
「当社の強みである多業態の専門店づくりに加え、“この店のこれを食べたい”という、明確なコンセプトを打ち出した店づくりと、それをもてなす人の力で、厳しい時代を切り開きたい」と前川社長。将来の50店舗体制を見据え、新たな挑戦が続く。
〒860−0807 熊本市下通1−4−9 TEL096(356)2482 http://www.johsmile.co.jp
設立/1993(平成5)年2月 資本金/9,000万円 売上高/20億円(19年3月期決算)事業内容/飲食業 従業員数/正社員120人、パート、バイト400人 店舗/ひゃくしょう茶屋、村一番、うまか五右衛門、焼鳥平蔵、麦うさぎ、ゆめ畑、花ほたる、こもれび家、ヘルシーキッチン開、うどん居酒屋多丸食堂、やきとり居酒屋伊達祭、馬太郎、常笑気流、大銀など全35店舗
※この記事内容はくまもと経済3月号(2008年2月29日発行分)の掲載内容です。