ピュア・サポートグループ  
 小山　敬子  （こやま　けいこ）

プロフィール

熊本市出身、1962（昭和37）年5月1日生まれの45歳。熊本高校−久留米大学医学部87年卒業。94年熊本大学大学院卒業。90年医療法人社団大浦会旧熊本敬愛病院　常勤勤務、94年（医）大浦会常務理事就任、99年熊本県老人保健施設協議会理事就任、2000年大浦会理事長に就任

住み替えシステム「シニアリハウス」を推進中

　とにかく、ユニークな発想で事業展開のスピードが速い。同グループの施設や取り組みに対し介護・医療関係者などの視察が相次いでいる。昨年は、「公文学習療法」を取り入れた認知症高齢者の専門ケア施設「大人の学校・本校」を、公文グループトップの角田秋生社長らが視察し、小山さんの最先端の取り組みに驚いた。
　いま、小山さんが力を入れているのが、高齢者の健康状態に応じた住み替えシステムともいうべき、居住サービスを提供する「シニアリハウス」（登録商標）構想。「子供たちが巣立ったあとの広い家や、夫婦2人、最終的に1人になったときにどうするのかという問題を考えてみたとき、シニアリハウスにたどり着きました」と説明する。その時の心身の状況によって住みやすい環境というものは変わってくる。介護老人保健施設「おとなの学校・本校」を中心に、緩和ケア病棟を備えた「メディカルケアセンターファイン」、「ホスピスケアホームファイン」、「ケアハウスゆいの家」、「有料老人ホームはっぴいはうす」や高齢者向け優良賃貸住宅「はっぴいはうす弐番館」など施設を整備し、地域密着型の様々な住居を提案している。さらに最期を看取れる小規模特別養護老人ホームも計画中。
　「このサポートシステムで一番大事なのは、その人にあった家で、どこへ行ってもなじみの関係があるスタッフがいること。転居しても必ずよく知った人がいて、安心できること」と語る小山さん。しなやかと強靭さを併せ持つ人だ。