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熊本大同青果  
 月田 求仁敬  (つきだ くにたか)

  社長
軽音楽部のメンバーと写真に写る月田社長(中央)。前列右は月田潔孝副社長
軽音楽部のメンバーと写真に写る月田社長(中央)。前列右は月田潔孝副社長
プロフィール
熊本市出身、1958(昭和33)年5月3日生まれ、50歳、明治大学農学部卒。大学卒業後、東京築地の東京中央青果鰍ノ入社、その後84年熊本大同青果鞄社、95年から専務として現場の指揮に当たり同年12月25日付けで社長に就任。趣味はゴルフ、読書。
生産者と消費者をつなぐ努力を続け新時代の“市場像”を構築
  国内外問わず発覚し、社会問題化している食品偽装や異物混入事件。「食」への信頼が大きく揺らぎ続けている中、消費者側も自衛のため、意識や嗜好、消費行動に変化が見られるようになってきた。「輸入加工食品、輸入果汁等の増加により、野菜・果実の市場経由率は約60〜70%程度ですが、国産の野菜・果実に限れば、経由率は90%というレベルで推移しています。このことからも、確かに消費者の意識が変わってきていると感じています」と話す月田求仁敬社長は「この現象は市場に対する信頼性の現れだとも受け止めています」と力を込める。
 一方で「市場は生産者の販売代理人でもあります。現在、消費量の減少や天候不順などで農業の現場は厳しさを増しています。これらの状況を改善し、食料自給率向上を図るためにも、私たちは流通経路の工夫や販路開拓、付加価値の高い商品開発などを行い、生産者と消費者をつなぐ努力を続けていきたい」と経営の方向性を示す。
 『当社の商品は“社員の技量”』と言い切る月田社長は、社内の人材教育にも余念が無い。全部署で年間200時間の勉強会を行うほか、「社長勉強会」や「大同スクール」、各種委員会活動など様々な取り組みを実施し、販売スキルや対応力のレベルアップを目指している。
 「市場の使命として『安全・安心・美味しい』商品を提供し、消費者の信頼に応えたい。そのため、できるだけ市場をオープンにし、積極的に見学者や研修者を受け入れ、私たちの仕事を理解してもらいたいと考えています」と意欲を見せる月田社長は、新しい時代の市場像を視野に捉えている。
〒860−0058 熊本市田崎町484熊本地方卸売市場内
TEL096(323)2500 FAX096(323)2503 http://www.oyasai.ne.jp お野菜百科アドレスhttp://10831.jp
創業/1950年5月 設立/1961年3月 資本金/3,000万円 事業内容/青果物卸売業(市場) 売上高/233億円(09年3月期)従業員数198人(グループ全体) 関連会社/褐F果物流センター、椛蜩ッリース、熊本大同冷蔵
※この記事内容はくまもと経済3月号(2009年2月28日発行分)の掲載内容です。