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くまもと阪神褐ァ民百貨店  
 丸本 文紀  (まるもと ふみのり)

  社長
プロフィール
熊本市出身。1955年(昭和30年)5月8日生まれの53歳。済々黌高校−中央大学商学部卒。78年ニコニコ堂入社、86年葛繽Bネットワークシステムを設立、専務就任。89年4月独立し不動産業のシアーズコーポレーション設立、93年住宅建設への進出を機に「シアーズホーム」に社名変更。02年10月共同出資で褐ァ民百貨店を設立して社長に就任。趣味は読書と仕事。座右の銘は「全力投球」。鰍ワちづくり熊本の社長も兼務。
原点に返り、魅力ある百貨店づくリ街づくりを目指す
 個人消費の落ち込みや郊外型の大型店との競争激化などで、「冬の時代」といわれる百貨店業界。丸本社長は、「県民百貨店として再スタート切った時の原点を思い出し、お客様に感謝の気持ちをお返ししよう」と全従業員に呼びかけている。昨年12月からは、毎月1回30人ほどの社員と1時間ミーティングを始めた。「社長塾という大げさなものではないが、狙いは意識改革。経営方針の説明や意見交換など直接対話することで、社員たちの理解も深まり仕事にもスピード感が出てきた」と早くも効果を認める。「経営はスピード。時代の変化についていけない企業は生き残れない」とお客様に支持される店づくりに取り組む。
 昨年、住宅リフォーム事業に進出。3月、6階フロアにパナソニック電工と提携してリフォームのショールーム「リファイン桜町」をオープンした。キッチンやリビングなどの設備機器の展示や、オール電化システムなども紹介している。「約1年が経ち、住宅リフォーム事業のベースは育ってきた。今後は、事業拡大が見込める」と自信を見せる。将来的には家具や生活雑貨などの売り場を拡張して、住関連の専門フロアを作っていく考えだ。
 「百貨店の信用とネットワークを生かしながら、地方の百貨店の新しいビジネスモデルを構築していく。魅力ある百貨店づくりが、魅力ある街づくりにつながってくる。くまもと阪神を一層磨いていく」と丸本社長、桜町再開発もにらみながら街を元気にする。
〒862−8668熊本市桜町3−22 TEL096(322)1111 http://www.kumamoto-hanshin.co.jp/
設立/平成14年10月(平成15年2月23日開店) 資本金/4億円 事業内容/百貨店 売上高/157億円(平成20年1月期) 役員/代表取締役社長 丸本文紀、常務取締役総務本部長 松本烝治、取締役営業本部長 藤井幸雄、取締役営業副本部長 河田和夫、取締役(非常勤 )西川秀郎、監査役 上野景昭 従業員数/350人 支店等/人吉出張所、天草出張所
※この記事内容はくまもと経済3月号(2009年2月28日発行分)の掲載内容です。