ピュア・サポートグループ  
 小山　敬子  （こやま　けいこ）

プロフィール

熊本市出身、1962（昭和37）年5月1日生まれの46歳。熊本高校−久留米大学医学部87年卒業。94年熊本大学大学院医学研究科博士課程修了。90年医療法人社団大浦会旧熊本敬愛病院常勤勤務、94年（医）大浦会常務理事就任、99年熊本県老人保健施設協議会理事就任、2000年大浦会理事長に就任。03年グループ名称を「ピュア・サポートグループ」に変更。

６月に特別養護老人ホーム｢八角堂｣をオープン

　同グループの施設や取り組みに対し、医療・介護関係者などの視察が相次いでいる。高齢者の意欲を引き出すケア施設「おとなの学校本校」には、昨年１年間で、全国から約50件の見学者があった。
　「遠くは、韓国や北海道からも見学に来られる。皆さんは高齢者の方が自分から意欲を持って取り組む姿を見て、感動して帰られる」と小山理事長。昨年10月には、単行本「夢見る老人介護」（くもん出版）を出版した。「本の影響かはわからないが、今年もすでに１月だけで７件の見学会があった」と話すように、小山さんの『お年寄りを元気にする』というユニークな発想と実践力が全国的に注目を集めている。
　今年５月に「はっぴいはうす六番館」をオープンする。ここでは小規模多機能型居宅介護と母子家庭支援のコラボレーションを図るもので、母子家庭の数家族と小規模多機能ホームの高齢者が、大きな一つの家族としてその家の中で暮らすという全国でも初の試みとなる。また、６月には本妙寺参道沿いに特別養護老人ホーム「八角堂」を開設する。「最期まで完全に。看取るに施設」として人間性の回復が出来る施設を目指していく。
　「医療・介護・福祉の共同体で、地域を支える“型”となるというのがグループの事業の柱。これは私たちの取り組みが、この日本という国を元気にするもとになるという意味であり、トライ＆エラーを重ねながらも理想のシステムを全国に広げていきたい」と語る小山さん。全国で、元気な高齢者が増えるに違いない。