熊本大同青果��  
 月田　求仁敬  （つきだ　くにたか）

プロフィール

熊本市出身、1958（昭和33）年4月3日生まれ、51歳、明治大学農学部卒。大学卒業後、東京築地の東京中央青果�鰍ﾉ入社、その後84年熊本大同青果�鞄�社、95年から専務として現場の指揮に当たり98年社長に就任。趣味はゴルフ、読書

生産者と消費者をつなぐ“信頼される市場”づくりに邁進

　デフレ経済が進行している中、農産物の単価も安価に推移し、それに伴い農家の収入も減少が見られるようになってきた。また高齢化の進展から廃業する農家も増加してきている。
　月田社長は「市場は生産者の販売代理人でもあります。状況改善のためにも、流通経路の工夫や販路開拓、付加価値の高い商品開発などを行い、生産者と消費者をつなぐ努力を続けていきたい」と経営の方向性を示す。このため同社ではブランド野菜「お野菜百科」のインターネット通販システムの開設をはじめ新商品の「ハローキティばななくん」を発売するなど、独自の販路拡大策を展開中だ。
　一方で「会社は家族」と言う月田社長は、全社一体となった「改善と革新」を進めるため、社内の人材教育にも余念が無い。全部署で年間２００時間の勉強会を行うほか、テーマ別勉強会、各種委員会活動など様々な取り組みで販売スキルや対応力のレベルアップを目指している。さらに（財）日本生産性本部が「卓越した経営の仕組み」を有する企業を表彰する、日本経営品質賞にもチャレンジする。
　「当社は、農家の所得向上と、買い手のお客様の、合理的で便利な仕入れとセリを楽しんでもらい『大同青果に出荷してよかった』『大同青果を信頼しています』『ありがとう』という声がたくさん集まる会社を目指していきます」と月田社長は今後の展望を見据える。