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くまもと阪神褐ァ民百貨店  
 松本 烝治  (くまもと じょうじ)

  社長
松本烝治社長(前列右から3人目)
松本烝治社長(前列右から3人目)
プロフィール
熊本市出身、1947(昭和22)年3月4日生まれ62歳。熊本高校‐慶応義塾大学商学部卒。72年岩田屋入社。熊本岩田屋取締役、岩田屋顧客戦略・営業推進部長、久留米岩田屋などを経て、02年10月県民百貨店開店準備室長。03年2月常務、09年4月に社長就任。趣味は、ワイン、ゴルフ。ワインアドバイザーの資格を持つ
中期3カ年経営計画をスタート、顧客感動のある百貨店を目指す
 昨年4月に社長に就任。「売上的には厳しい1年だったが、1月決算は減収増益の黒字決算の見直し。これが一番の収穫」と松本社長。社員の頑張りの結果と見ている。今年、初の元日営業を実施した。「社員の中からも、『やりましょう』という声が上がって来た。それなら皆で取り組もう」と決定。結果は閉店予定の午後5時を過ぎても来店客で込み合い、時間延長するほどの盛況ぶりだった。
 2月から、「くまもと阪神再生中期3カ年計画」をスタートした。1、お客様の視点に立ったサービスの実践、2、新コンセプトを基本にしたMDの再構築、3、目的達成意識の高揚の3つの方針を掲げており、全社一丸となって経営の安定を目指していく。社長自身、営業本部長を兼務したほか、大幅な人事異動で組織の活性化を図る。また、効率化とCO2削減などの環境対策のため、営業時間を1階と地階を除き午後7時までに変更した。4月からは宅配事業も始めるなどスピード感のある事業運営をしている。
 店鋪コンセプトを明確にするため、行動的な60歳代を『実感世代』と名付けて、生活にゆとりもあり好奇心も旺盛なこの層に向けた商品構成に変えて情報発信をしていく。また、お客様に『また行きたい』と思っていただけるようあいさつや笑顔のサービスなどきめ細かな接客を徹底していき、カスタマーディライト(顧客感動)のある百貨店づくりを目指していく。
〒862-8668 熊本市桜町3-22 TEL096(322)1111 http://www.kumamoto-hanshin.co.jp/
創業/平成14年10月(平成15年2月23日開店) 資本金/4億円 事業内容/百貨店 売上高/148億円(平成20年1月期) 役員/代表取締役社長 松本烝治 取締役 近藤純男、藤井幸雄 監査役 上野景昭従業員数/340人 支店等/人吉出張所、天草出張所
※この記事内容はくまもと経済3月号(2010年2月28日発行分)の掲載内容です。