�滑竕i組  
 岩永　一宏  （いわなが　かずひろ）

　地場建設業大手の�滑竕i組は昨年創業１００周年を迎え、次の１００年への第一歩を踏み出した。一世紀にも渡る同社の歴史の中で、建築・土木、住宅建設など幅広い分野で技術を磨き、実績を重ね、熊本のランドマークともいえる建造物を数多く手がけてきた。近年では熊本城本丸御殿大広間、22年度は慈恵病院産科棟「マリア館」や３月５日にオープンする熊本城桜の馬場観光交流施設「城彩苑」など、各所から熱い視線が注がれる施設の建設を手がけた。これらは同社の技術と実績への信頼の現われなのだろう。
　また、５年前から本社内に「ＡＳＪ熊本スタジオ」を開設し、全国約１７００アトリエの登録建築家とのネットワークによる建物づくりを提案している。各人にあった建築家とのマッチングと同社の施工技術で、納得のいくこだわりの建物づくりをサポートするという仕組みだ。登録建築家と実際に会って話ができる機会として年数回開催している無料相談会「未来をのぞく住宅展」は次回で20回を数え、確かな広がりを見せている。
　建設業にとって厳しい時期が続いているが「長い年月をかけ培ってきた有形・無形の資産を最大限に活用し、お客さまとともに感動できるものを創造していきたい」と岩永一宏社長。創業以来、堅実経営とともに一貫して「お客様第一主義」「現場第一主義」を掲げてきた同社の姿勢はこれからも変わることはない。