�潟Wョー・スマイル  
 前川 浩幸  （まえかわ　ひろゆき）

プロフィール

阿蘇市（旧阿蘇郡一の宮町）出身、1960（昭和35）年９月14日生まれの50歳。熊本商科大学卒業後、�潟jコニコ堂入社。95年�潟Wョー・スマイル取締役営業本部長、97年常務、99年４月から代表取締役社長。趣味は、読書、映画

原点回帰で強固な経営基盤を再構築

　地元に根付いた居酒屋ブランド「村一番」「ひゃくしょう茶屋」を中心に、高付加価値のアッパー店舗など２タイプの居酒屋とカフェ、自然食、焼き鳥・焼肉店など、明確なコンセプトを打ち出した６業態20店舗を運営。全店で“廃棄物ゼロ”を目指した「完食・完飲キャンペーン」の推進や、ＣＯ２削減のため各店舗への配送を週３日に減らすなど、環境問題への取り組みにも積極的だ。
　外食産業を取り巻く環境は、消費低迷や低価格化、若者のアルコール離れなどで依然厳しさが続く。「県産野菜や食肉を直接仕入れるルート開拓や配送システムの効率化など、今一度原点に戻ってコスト削減に努める。その一方で、テーブルにタッチパネルを導入するなど、ＩＴを駆使した遊び心のある独自の店づくりも必要な時代」と話す。さらに「技術や商品に差がなくなっている今、人間力が勝負」と、近く熊本市大江の自社ビルを改装し、人材育成のための教育センターを開設する計画だ。
　「新年度は小型店にはなるが30坪程度の店を２店舗は出店したい。県内には繁盛店なのに店主が高齢化し、後継者問題で閉店を余儀なくされている飲食店がたくさんある。そうした店との提携も含め、当社で育てた人材を投入し、地域の食文化を継承していくことも私たちの使命だと考えています」と前川社長。社員の独立制度を推進し、やる気のある人材を積極的に支援すると共に、原点回帰で強固な経営基盤を再構築する。