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くま経プレス 2008年9月 vol.224
「安・信・気・楽」を企業理念に掲げ、エブリー創業30周年
叶シ紅・ハローグリーン 社長
西村晴夫さん
 “エブリー”の愛称で親しまれている食品スーパーマーケット「ハローグリーンEVERY」を展開する叶シ紅・ハローグリーンは今年、創業30周年を迎えた。安心・安全な商品を気持ち良い空間で、楽しく買い物をしていただくという理想のサービスを、 “安信気楽” という言葉に込め、独自路線によるエブリーブランドの確立を図る西村社長を熊本市長嶺西1丁目の本社に訪ね、インタビューした。

にしむら はるお 上益城郡御船町出身、1942(昭和17)年2月3日生まれ、66歳。熊本市立実務商業学校(現・熊本市立総合ビジネス専門学校)卒。1978(昭和53)年6月創業。店舗は熊本市内に5店舗、鹿児島市に1店舗ある。カード会員の売上が約8割を占め、その還元策として月1回ペースで旅行や県劇のコンサート、博多座への招待券などが当たるキャンペーンや、環境問題にも配慮したマイバック運動を推進。また、ママさんバレーボール大会の主催など、スポーツや文化活動への協賛を続け、地域に根ざした事業を展開中。趣味はゴルフ。
―「食の安心・安全」が今ほど問われている時代はありません。30周年を迎えられた今、この現状をどう見ていらっしゃいますか。


西村 逆の見方をすれば、これだけ食に対して消費者の意識が高まり、厳しい視点が向けられている中で、私は食の安全性は以前より高まっていると見ています。製造、流通に関わる事業所が問題点を改善し、改革している現実も認めるべきでしょう。
 そうした中で、当社においては、取引先との信頼関係を最も重視し、取り扱う商品について偽装や不正がないよう、厳しく、そして協調しながら、安全性に向けた体制を整えてきました。結果的に、これまで事件や偽装が発覚した商品の取り扱いがほとんどないことが、当社の安全性に取り組む姿勢を立証できる根拠になっていると自負しています。
一方で、食品スーパー業界は、価格競争を避けては通れない現状があります。つまり安く売るためには、何かを犠牲にしなければならない背景があるということです。今、原材料費の高騰で食品の値段が上がり、新たな価格競争の時代に入りつつあります。そこで粗悪な商品が出回らないか、偽装が再発しないかという危機感をもって、再度取り組む必要があるでしょう。
もう一つは、トレーサビリティの強化です。つまり生産流通の履歴が管理された商品の取り扱いを増やすことで、食の安心・安全を強化する考え方です。そのキーワードが“地産地消“ということでしょう。いわゆる生産者の顔が見える商品、そしてお客様に分かりやすく表現できる商品を提案していくことが大切だと考えています。


―確かにエブリーを支持されるお客様は、価格よりも良質で安心・安全な商品を求めているように思います。


西村 創業当初から一貫して、価格競争はせず、安心、安全な商品を、明るく楽しい空間で、お客様に気持ちよく買い物をしていただくという、“安信気楽”というテーマを理念に掲げ、 “うそをつかない商売”に徹してきました。そうした考え方をお客様にご理解いただいた結果ではないかと感じています。これからも品質の高さと、エブリーに来れば何か新しい発見がある、そんなプラスワンのお買い物を楽しんでいただけるよう、提案力の強化と笑顔の接客サービスで他店との差別化を図りたいと考えています。


―30周年という節目の年に、お客様と一緒に楽しめるイベントも企画されているそうですね。


西村 そうなんです。9月を創業月間と位置づけ、期間中に2000円以上お買い上げのお客様の中から抽選で200名様を、10月28日に熊本ホテルキャッスルで開く創業記念のディナーパーティーにご招待します。このパーティーは各界で活躍する3人の女性のコラボレーションを楽しみながら、フルコースのディナーを楽しんでもらうもので、きっとご満足していただけると思います。店内にご案内のポスターを掲示していますので、多数のご応募をお待ちしています。


―ありがとうございました。





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