「親業」って耳慣れない言葉ですが、「一人の人間を生み、養い、社会の中で自立した一人になるまで育てる」これが親の役割です。最も純粋な努力と能力が必要とされる、立派に独立したひとつの仕事です。このコミュニケーション訓練が「親業」です。
【今月のテーマ】
「勝負無し方法とは」・・・前編
以前、公立高校での講演の前に、校長先生のご協力を頂き、全生徒にアンケートをお願いしました。
内容は
@「親との対立はどんな事がありましたか?」
A「対立したときにどんな態度を取りましたか?」
B「親孝行ってどんな事だと思いますか?」この3問です。
回収率を心配されていた先生方を裏切り、結構みんな書いてくれました。
@・携帯電話のことで。
・友人(異性との交際)についてとやかく言われた。
・ゲーム機をハンマーで壊された。
・進学について。
・成績について。
・親は、自分のことは棚に上げてとやかく言ってきた時。
・ご飯を美味しくないと言ったらじゃ食べないでよか、といって1週間作ってくれなかった。
・しようとしてるときに言われたとき。等等。
A・親のいる部屋にいなかった。
・うざい、きもいなどの暴言を吐いた。
・カーテンを引きちぎった。
・家の一部分を破損した。
・考えて考えて考えて、そしてぐれた。
・親の言う事が正しいと思ったので意見を取り入れた。
・今はどうしようもないから、言う事を聞くフリをする。等等。
B・自分の夢をかなえること。
・きちんとした仕事に就くこと。
・親の老後を見ること(介護も含めて)。
・幸せな家庭を築く事。
・お金のことで心配させないこと。等等。
対立の様子は、同世代の子どもを持つ親として、親の気持ちも良くわかり、そしてそんな行動を取らざるをえなかった子どもの気持ちもなんとなく理解ができます。
先月号でお話した「欲求の対立」を解く方法の第一番目は、対立の論点をはっきりする事からはじめます。
例えば、毎回コンビニに行くとカード入りお菓子を買いたがる幼稚園児。
何が嫌なのか?
カードばかりでお菓子を食べないこと?お菓子の食べ過ぎで夕食が進まないこと? 虫歯になること? 駄々をこねること? お金の使い道について?
まず、対立について自分にその事を問いかける事、客観的に見る事もできますし、自分らしさもそこの中であらわれます。
対立しているその内容をはっきりする事が勝負無し方法(対立を説く方法)のスタートです。この続きは次回。
10月の学習会のお知らせ
日 時
10月18日(土)10:30〜12:00/19:00〜20:30
19日(日)10:30〜12:00
場 所
燃焼スパSOSO 3階(熊本市健軍3丁目)
参加費用
2,000円(岩盤浴、コーヒー付)
申込方法
前日まで予約を入れて下さい。(要予約)
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