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 親業講座15
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くま経プレス 2008年11月 vol.226


親業訓練インストラクター 津川 育子
 欲求の対立を解くためには、まず、お互いの欲求を明らかにすることが第1段階だと先月号でお話しました。

 何が問題なのか?

 どこが対立しているのか?

対立している論点をはっきりし、本当の欲求をつかむと解決はスムーズにいきます。

 次に第2段階では、お互いの対立に対しての解決案を話し合います。(ブレーンストーミングをする)

 この場合子どもから出てきた解決案を、批判・評価をしないことが重要です。

全ての意見を、能動的に聞き、柔軟な思考や想像力を発揮して話し合います。

常識的な固定観念に囚われていると素晴らしい解決案も見逃してしまいます。子どもの、独創的な考えや想像を絶する凄い意見が出る場合もあります。

 前回のコンビニの例で行きますと

 子「毎日、ママがシール付き菓子を買う」

と出てきても、まずは受け止めます。

 たくさんの案が出てきたら、それを紙に書き留めるのもいいでしょう。そして、自分の案も出します。

 いろいろな案が出てきたら。第3段階へ進みます。ここでは、第2段階で出た案を一つずつ評価します。どんなに自分は良い案だと思っても、反対意見があったら採用しません。

 また、出てきた案をくっ付けたり、切り離したり、改良を加えたりするのも可能です。

例えば

・毎日ママがシール付き菓子を買う×
 
・塾のときだけ買う○
 
・ママのお仕事が遅そうなときには買う○
 
・自分のお小遣いで毎日買う×
 
・自分のお小遣いで計画して買う○
 
・食べたら、歯磨きをする○
 
・シールだけが欲しいからお菓子は食べない×
 このように一つ一つをみていくのです。

次に第4段階に入ります。
 
4段階で解決案を決定します。

 絞り込まれた案に対して、(複数での話し合いの場合)賛成反対の投票はしません。投票にすると勝ち負けが生まれます。あくまでも合意の上に決定します。合意がなかなか得られない場合は、お互いの欲求がずれている可能性もあります。第1段階から話し合って、解決案を探していきます。

 次回はこの後の第5段階、第6段階について説明します。


11月の学習会のお知らせ
日時 11月21日(金)10:30〜12:00/22日(土)10:30〜12:00

場所 燃焼スパSOSO 3階(熊本市健軍3丁目)

参加費用 2,000円(岩盤浴、コーヒー付)

申込方法 前日まで予約を入れて下さい。(要予約)

お気軽にどうぞ
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