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くま経プレス 2008年12月 vol.227
「ワインは飽きのこないおもちゃ」、家庭でも楽しめるワイン本を出版
シニアソムリエ
米野真理子さん
女性ソムリエとして県内外でコンサルタント、イベント企画、講演などで活躍中の米野真理子さん。このほど、ワイン初心者もプロも楽しめる「ワインライフ入門 おしゃれに楽しむ世界のワイン」を出版した。「ワインを難しいものと思わずに、楽しみ方を知ってほしい」と話す米野さんにインタビューした。

こめの・まりこ/熊本市花園出身。青山学院大学文学部教育学科卒業後、モデルを経てレストランのワインコンサルタントやイベント企画などに携わる。97年(社)日本ソムリエ協会認定ソムリエ、04年同シニアソムリエの資格を取得。ワイン、飲食を中心とした各種講座講師、コンサルタント、イベント企画、講演、執筆活動を行っている。酒専門店リラックス(九州内に103店舗)の企画・バイヤー、ハローグリーンエブリーのワインコンサルタント・バイヤー。06年1月、熊本市安政町の白川沿いにワインセミナーサロン「ピエスコート」をオープン。
―出版された本の内容について教えて下さい
米野 一般の方にも分かり易く、女性ソムリエの目線でワインの楽しみ方について書きました。内容は、ワインが残った時の活用法、ワインセラーがなくても長く保存する方法など実践的なものから、レストランでの食事、自宅用に購入、贈りものなど、シチュエーション別に紹介しています。誕生石ならぬ「誕生月ワイン」なども考えてみましたので、遊びの要素としてもお勧めです。ワインは楽しむためのお酒なので、難しく考えずに、ワインを全く知らない方も「こうやればいいんだ」と肩の力を抜いてワインを楽しめるようになる本です。
―本を通して伝えたいことは。
米野 「レストランは遊園地、ワインは飽きのこないおもちゃ」だと私は思っています。最初は緊張しますが、一度試してみて楽しみ方が分かると、次第に慣れて、次は違う楽しみ方、より高度な楽しみ方という風に広がりますよね。ワインも同じで、難しいものと思わずに、その時の気分やその人の好みで楽しんでほしいのです。本を通じて、ワインを無駄なくお得に楽しむ、ちょっとしたコツや知恵袋を知っていただければと思っています。
―ところでソムリエになったきっかけは。
米野 大学時代から東京でモデルの仕事をしていたんですが、元々おいしいものを食べたり、お酒を楽しむことが好きだったんです。でも、レストランにはかしこまったソムリエがいて苦手でした。それから、自分でワインを選べるようになりたいと思い、ソムリエの学校アカデミーデュヴァンに通い始めました。大学卒業後もモデルをしながら、レストランやワインについてのコラムを執筆したり、レストランと契約してワイン選びやイベント企画、講演などをしていました。そういった仕事をしているうちに自然な流れで97年にソムリエの資格を取りました。ソムリエ嫌いのお酒好きから始まり、いつのまにかソムリエというお酒に大きく関わる仕事をしています。
―今は熊本に住んでいらっしゃいますね。
米野 はい、97年に熊本に戻りました。仕事で福岡、東京へ行くことも多いですが、熊本に住むようになってから、おいしい日本酒、焼酎、ワインが熊本にはたくさんあると強く感じています。大阪が「食い倒れのまち」ならば、熊本は「飲み倒れのまち」でピーアールしていけば面白い観光都市になると思います。ビール工場、日本酒、焼酎の酒造メーカーがあり、全国で金賞を受賞するようなワインが作れて、果物もありリキュールまで作れる。お酒のプロから見ても、これだけ醸造酒も蒸留酒もリキュールも作れる都市は他にありません。さらに、水道の蛇口を回せばおいしい水が飲める。「おいしいお酒と水、飲み倒れのまち熊本」で売り出せば、さらに魅力的な都市になると思います。
―そのためには何が必要ですか。
米野 まず、熊本の方が熊本の良さを再認識すること。そして、熊本の飲食店に熊本のお酒が置いてないといけません。芋焼酎が全国的に人気で、米では物足りないという方もいますが、熊本の米焼酎には芋焼酎にも負けないようなしっかりとした個性を持った焼酎もあるんですよ。ワインに限らず、お酒のプロとしてお店とお客さまとの間で、橋渡しの役割を果たしていければと考えています。
―ありがとうございました。
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