―監督として初めてのシーズンが始まります。現在の心境は。


秋山　昨年１０月に監督に就任後、１ヵ月間、宮崎で秋季キャンプを行いました。その時選手には、「みんなで変化しよう。レベルアップしょう」と話しました。２月のキャンプで実践的な練習を積み重ね、いい形で公式戦に入れるよう準備をしていきたいと考えています。


―どんなチームづくりを進めていきますか。


秋山　強いチームとは、やはりピッチャーを中心とした守りの部分が大切だと考えています。先発、中継ぎ、抑えという役割の中で、それぞれがきちんと自分の仕事をしてくれること。攻撃面においても１番から９番まで、それぞれに大切な役割がありますから、それを理解してプレーできる選手が多く集まっているチームが強いと思いますので、そんなチームを作っていきたいと考えています。


―戦い方は。


秋山　昨年はケガをした選手も多く、回復具合とか、新入団選手や他球団からの移籍組も含めて、まだ十分に戦力を把握できていない部分もあります。キャンプ、オープン戦を通して、チーム全体の戦力が見えてくると思いますので、その時点で戦い方も変わってくると思います。ただ勝負をする以上は勝ちにこだわり、強いホークスをお見せできればと思っています。


４月１４日に藤崎台球場で西武戦


―熊本のファンも期待しています。


秋山　今回、就任のあいさつで熊本県庁などを訪問させて頂きましたが、熊本の皆様の期待の大きさをひしひしと感じています。ホークスには熊本出身で投打の中心である松中選手や馬原選手もいますし、今年は鎮西高校からドラフトで立岡選手、育成で猪本選手も入団してきました。
そうした中で、４月14日には、昨年日本一になった西武ライオンズを地元・藤崎台球場に迎え、今季第１戦を戦います。熊本でいい試合をして、勝ってシーズンのいいスタートを切りたいと思っています。


―福岡ヤフードームにも、熊本からたくさんの人が見に来てくれるといいですね。


秋山　ヤフードームの応援は、元気でノリがいいですから、若い人は入りやすいと思いますよ。野球を観戦する上では、ピッチャーが投げるボールの速さやホームランの飛距離など、プロのスピードとパワーが魅力だと思います。何より野球は「筋書きのないドラマ」と例えられるように、１球で勝負が変わる面白さがあります。それと、うちの球団は“イケメン”選手が多いですから、女性ファンは選手を見に来ていただくだけでも楽しいと思いますよ（笑い）。


―最後に熊本のホークスファンにメッセージを。


秋山　今はただ、強いホークスを復活させることしか考えていません。そのためには妥協せず、前進あるのみです。勝負をする以上は勝ちにこだわり、一致団結し、優勝目指して頑張ります。そして、九州でひとつだけの球団ですので、より魅力的な球団にし、ファンの皆様から愛されるチームを作っていきます。熊本からも熱い応援をよろしくお願いします。