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くま経プレス 2007年1月 vol.204
“人を喜ばせる”仕事と趣味に没頭
熊本市動植物園 園長
黒葛原 潔・契子夫妻
「熊本市動植物園は“水と緑の動植物園”。この良さを広めるのが私たちの役目です」と話す黒葛原 潔園長。そんな園長の趣味は、学生時代に始めた楽器演奏で、契子夫人との出会いも音楽がきっかけだ。「音楽は私たち夫婦のライフワーク」と語る黒葛原潔・契子夫妻に仕事や趣味、家族についてインタビューした。


つづらばら きよし/1949(昭和24)年7月22日生まれの57歳。福岡県八女市出身、熊本大学法学部文科卒。74年熊本市役所入庁、学校教育課、青少年育成課課長補佐、消防局総務課長、観光物産課長などを経て、05年4月から現職

つづらばら けいこ/1949(昭和24)年11月11日生まれの57歳。熊本市出身、済々黌高校、熊本大学教育学部音楽科を卒業後、ピアノ講師を務めるが結婚と同時に退職。現在、ママさんコーラスの指導や主任児童員として地域の子育て支援活動に取り組む
―各地で動物園が話題になっていますね。
黒葛原 私たちにとっては非常にありがたいことです。注目が集まる分、お客様の期待に応えることができるよう、魅力をアップしていくことが課題ですね。今はハード面、ソフト面ともに充実を図っています。
―具体的には。
黒葛原 ハード面では昨年、動物に触れることができる“ふれあい広場”をオープンし、今年4月には、「愛地球博」で活躍していた遊具を導入しました。どちらも、非常に好評で休日には行列ができるほどの人気です。ソフト面では、定期的にイベントを開催しています。”動物に子育てを学ぼうツアー“もその中のひとつで、動物の子育てを見ることで、何かヒントを見つけていただければと思い始めました。これからも、いろいろなことを学び、感じるとることができるイベントを開いていく予定です。
―今後は。
黒葛原 水辺が近く、平地にある動植物園は全国でも非常に珍しい存在。一番の特徴である“水と緑に囲まれた動植物園”をもっとアピールしていかなければなりません。その手始めとして、来年あたりに入場ゲート付近の改修を予定しています。“水と緑”のイメージを来園者の方々に伝わりやすいよう、職員が中心となりアイデアを出しあっている最中です。楽しみにしておいてください。
―お2人の出会いは。
黒葛原 熊本大学フィルハーモニーオーケストラに入部したのがきっかけです。妻がバイオリン、私がホルンを演奏していました。今も夫婦共々、音楽を続けています。
夫人 現在は熊本交響楽団に所属し、週2回ほど練習しています。楽団のほかにも、主人は吹奏楽バンドの指導や指揮をやっていますし、私もママさんコーラスの指導などをしています。
―ご結婚は。
黒葛原 私の就職内定を機に同棲を始め、結婚しました。実は、ちゃんとした結婚式はやっていないんです。楽団員の前で正式発表したときに、そこにいたみんなが即興で“結婚行進曲”を演奏してくれました。人前式ならぬ“オーケストラ前結婚式”という感じですね。
―ご家族は。
黒葛原 娘が2人です。すでに結婚しており、孫も2人います。私が動植物園の園長になることを喜んだのは娘たちでしたね。動植物園の園長が自分のおじいちゃんというこうことで、孫もうれしいようです。
夫人 娘たちはバイオリンをやっており、同じ楽団に所属しています。実は、上の娘の夫はチェロ奏者、下の娘の夫はトロンボーン奏者なんですよ。
―まさに音楽一家ですね。
夫人 そうですね(笑い)。夫婦の会話も音楽中心で、「あそこはこうやって演奏したほうがいい」「いや私はこう弾く」という感じで、いつも真剣に話しています。ケンカをしていても、音楽の話をきっかけに仲直りすることができるんです。
―お互いにアドバイスはするのですか?
黒葛原 私はビオラをしているのですが、妻や娘によくアドバイスをもらっています。弦楽器に関しては、妻の言うことをしっかり聞くようにしていますね(笑い)。
夫人 そうそう、弦楽器のことだけなんですけどね(笑い)。
―ありがとうございました。
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