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くま経プレス 2009年8月 vol.235
熊本の自然、まち、人が好き
「ふるさと熊本」をリリース
7月18日、熊本市安政町のカリーノ下通1階、オステリア・モリコーネ前で行われた「CARINO WEEKEND LIVE」で歌う際田さん
シンガーソングライター
際田 まみ さん
 熊本を拠点にCMソングやコンサート活動をしているシンガーソングライターの際田まみさん。今年5月、熊本城や阿蘇・天草など熊本の各地をテーマにした新曲「ふるさと熊本」を発表した。「熊本で生まれ育ち、熊本で活動する私ができることは、熊本の歌を作って歌い、みなさんとつながること」と話す際田さんに、曲に込めた思いなどをインタビューした。


きわだ まみ(本名:際田 真美)/宇城市不知火町出身。小学3年生頃から独学でピアノを始める。宇土高校卒業後、福岡市コミュニケーションアート専門学校商業音楽科に進学。在学中からCMソングを歌う仕事を始め、卒業後は福岡を拠点にコンサートやラジオ出演など全国各地で活動。06年に活動の拠点を熊本に移し、テレビ番組の曲やCMソング制作のほか、イベントライブやラジオDJなど幅広く活躍中。
―「ふるさと熊本」を制作したきっかけを教えて下さい。
際田 2006年に熊本で活動を始めて、学校や福祉施設などでコンサートをしたり、地域のお祭りで歌う機会が増え、小さな子どもたちからお年寄りの方までお客さんの層が幅広くなりました。次第に、年齢など関係なく、みんなが同じ目線で歌える歌を歌いたいと感じ始めて、オリジナルの郷土の歌を作りたいと思ったんです。
―曲にはどのような思いを込めましたか?
際田 熊本の方が共感できて、じわじわと浸透して、いつの間にか口ずさんでいるような曲になってほしいという思いが一番ですね。みんなで自然に一緒になって歌えるような曲にしたかったので、曲の長さも短めにして、歌詞も覚えやすいようにしたり、男性キー、女性キーなど関係なく歌いやすい曲にしました。
―歌詞の中には熊本城や各地域の特色が出ていますね。
際田 はい。曲を作るために熊本の観光スポットや有名な場所を改めて見て回りました。例えば、歌詞の中に通潤橋があります。幼いときに見た通潤橋は「水が出る大きな橋」という印象でした。しかし、今回訪れてみると、通潤橋が周りの田園風景の中にある1つの「絵」として見え、夕暮れどきに水がオレンジに光って見える様子など、違った見え方がありました。また、山鹿灯籠まつりや、阿蘇の美しい山並みを見にドライブへ行きました。灯籠まつりはコンサートで出演したことはありましたが、遊びに行くのは初めてだったので、新鮮でとても楽しめましたよ。
―曲を聞いた方からはどんな反応がありましたか?
際田 昨年の秋頃、最初に「ふるさと熊本」の「熊本・阿蘇・天草編」の1曲を制作して歌い始めましたが、歌うたびに、「玉名はないの?」「人吉はないの?」と各地で言われるようになり、「熊本・県北・県央編」、「熊本・球磨・県南編」の2曲を作りました。訪問先やイベントで歌い始めると、それまでにはないお客さんの反応がありました。年配の方からはよく「熊本の風景が浮かぶようだ」と言われますし、歌詞を聞いて熊本の良さについて納得してくれる方も多いですね。
―歌詞の「♪熊本城を眺めながら 路面電車は走ってゆく」を聞くと、熊本の方ならだれもが風景が浮かびそうですね。
際田 ありがとうございます。また、子どもたちに合唱で歌ってほしいので、CDは販売用以外にも学校の教材として先生が使うときはCDと楽譜を無料で提供しています。実際に授業で合唱している小学校もあり、「学年集会で歌っているので、みんなが歌っている様子をぜひ見に来てほしい」というメールをもらいました。
―見に行かれる予定ですか?
際田 はい、今度見に行く予定で、楽しみにしています。また、病院を訪問した際、がんと闘う患者さんに「明日も今日と同じように楽しく過ごせたらいいな」と言われました。私の歌を聞いた患者さんのストレートな言葉が心に響きましたね。
―際田さんがこの曲を通して伝えたいこととは?
際田 熊本の方に、改めて熊本の良さを知ってほしいということです。私は熊本で生まれ、熊本で育ち、熊本で歌っていますので、熊本が好きで、人が好きで、熊本の歌を歌いたいという気持ちになったのは自然なことでした。歌詞やメロディーに込めた、熊本の自然、まち、風景、人の温かさを感じ取ってほしいですね。
―今後の活動予定、これからの目標は?
際田 現在新しいアルバムの発売に向けてレコーディング中です。秋頃には10曲入りのCDアルバムを発売する予定です。これからの目標としては、音楽を通して人とつながりながら、これからも音楽を続けていくことです。また、人に感謝することも忘れないようにしています。私の歌が、遠いところにいるだれか知らない人の人生のきっかけになるかもしれないんです。素敵なことですよね。人に感謝しながら、音楽を通して人とつながり、アーティストとしてものづくりのクオリティーを高めていきたいですね。
―ありがとうございました。
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