通常の生活に、少しだけ“こだわり”を見つけたい。今回はみなさんがよく飲む“コーヒー”にこだわります。
「コーヒーは苦味、酸味、甘味が大事。ワインのようにさまざまな味わいがあるんですよ」と語るのは、熊本市田迎町にある「るるわ珈琲」店長の内山渉さん(27)。内山さんの信念は“良いコーヒー”を味わってもらうこと。「人の好みはそれぞれ違うので、おいしいコーヒーも変わってきます。ただ良いものと悪いものの差はあると思うんです」。
内山さんがコーヒーを入れるときは、欠点豆を手で一つひとつ取り除く、銀皮(しゃふ)を取り除く、純水を使用するなどコーヒーを入れる工程で手間をかける。「欠点豆などが入ると本来の味から遠くなってしまいます。手間がかかるので、一般的にはあまりやらないんですけど…。でも、ここまでしないと味に納得できないんです」とこだわりをみせる。「こだわり始めたらキリがない。でも、それが良いものを作り出すんですよね」。
ひと工夫で変わる
良いコーヒーの入れ方
@焙煎した豆を用意し、重さを量る。1人分(280cc)だと約15g。
深入り焙煎→苦味が強い
浅入り焙煎→苦味が弱い
Aミルで豆を挽く。豆を細かく挽くほど、抽出されるコーヒー濃度は濃くなり、苦味や渋味が強くなる。豆の特徴や好みなどを考えて挽くこと。
荒く→濃度が薄い(苦味、渋味が少ない)
細かく→濃度が濃い(苦味、渋味が多い)
Point
B銀皮(しゃふ)を飛ばす。取り除かずにコーヒーを入れると、渋味やえぐ味が強くなる。市販されているものにも入っているので、それを取り除くだけでもより飲みやすい。
Point
C沸騰したお湯で蒸らす。始めは少量を豆の上に置くようにかけ、そのあと65℃〜70℃のお湯を注ぐ。
※お湯の滞在期間が長いとコーヒーが過抽出され、渋味やえぶみが出てしまう。そのため、フィルターは粗いものがよい。
Dカップに注いだら、召し上がれ。
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