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くま経プレス 2009年12月 vol.239
夢はホールで単独リサイタル
介護の仕事にも愛着
タレント
英太郎さん
 ばってん荒川さんのものまねや、テレビ、ラジオのパーソナリティーとして活躍中のタレント・英太郎さん。週にレギュラー9本を抱える一方で、専門学校を卒業後、介護福祉士として働いていた経験を活かし、介護に関する講演もしている。今年でデビュー8年目を迎えた英太郎さんにインタビューした。

えいたろう/本名:和田 英太郎
熊本市広木町出身、昭和51年3月20日生まれの33歳。開新高校―熊本YMCA学院老人ケア科卒業後、8年間特別養護老人ホームで介護福祉士として働く。結婚式やイベントの司会を経験し、2001年にテレビ番組に出演したことをきっかけにタレント活動を始める。テレビやラジオ出演のほか、パーティーやイベントの司会、CMなどで活動中。タレント事務所泣Wェッツカンパニー所属。熊本県介護福祉士会名誉顧問。
親近感のあるタレントでいたい
―デビューのきっかけを教えてください。


英太郎 専門学校を卒業して、20歳の頃から特別養護老人ホームで介護福祉士として働いていました。友人から頼まれて結婚式の司会や成人式などイベントの司会の仕事をしていたんですが、26歳のときに藤本一精さんが出演するテレビ番組で「面白い人がいる」と取材を受けたことから、テレビやラジオに出演するようになりました。2年間は介護福祉士の仕事をしながら、タレント活動をしていました。



―ものまねはデビュー当時からですか?


英太郎 ものまねはデビュー前からの特技でした。ばってん荒川さんのものまねについては、幼いときにテレビで初めて見て「男性がおばあさんになっている」ということに衝撃を受けました。荒川さんのものまねを始めたのはタレントを本格的に目指すようになってからですね。


―仕事で心がけていることは?


英太郎 お客さんに喜んでもらい、笑ってもらうことですね。格好良く映ろうとか、素敵に見られたいという意識は全くありません。いつまでも親近感があるタレントでいられるように心がけています。


―英太郎さんが出演する番組はにぎやかですね。


英太郎 ありがとうございます。みなさんに“英太郎”というキャラクターを理解してもらい、自然な笑いにつながって、場がにぎやかになればと思っています。そのため、人との出会いを重ねていくことを大切にしています。初対面の相手の心にも自然に入り込めるような柔軟さを常に意識しています。私はもともと、決して人なつっこい方ではないんです。そうは見えないとよく言われますが(笑い)。「英太郎って楽しくていいよね」とみなさんに言われると嬉しいですね。
今の自分は介護の経験があったから
―介護の経験を活かして講演もしていますね。


英太郎 はい、市町村の福祉フォーラムで話したり、介護福祉士やケアマネージャーの地域支部などの集まりで介護従事者の前で講演したりしています。介護福祉士は立派な仕事ですが、離職率が高く、給与面や処遇、精神的なストレス、体力的な問題など、大変な仕事でもあります。テレビやラジオに出ている私が直接、介護従事者の方たちと話すことで、少しでも励ますことができればと考えています。


―英太郎さんが介護で伝えたいこととは?


英太郎 老人介護という仕事に対する理解や、介護の現状をみなさんに知ってほしいです。介護を受ける側ももちろんですが、介護する側が毎日楽しくスムーズに仕事ができるための提案をしていきたいです。大変な仕事なので、介護従事者の方が少しでも楽しく取り組めるように役に立ちたいという気持ちが大きいですね。


―現場の介護福祉士にとっても励みになりますね。


英太郎 実は学校を卒業してすぐにタレントを目指せば良かったと思う時期もありました。しかし、私は介護をしていたからこそ、老人ホームでお年寄りと身近に接して熊本弁を自然に身に付けることができ、昔の歌もたくさん覚え、今の私というキャラクターが形成されたと思っています。取材リポートでもお年寄りの会話の中に加わって違和感がないのは介護の仕事の経験があるからだと思います。


―最後に夢を教えてください。


英太郎 タレントとしての大きな夢は、ホールで単独リサイタルを開き、客席を満員にすることです。地元タレント1人のリサイタルでホールを満員にしたことは今までなかったのではないでしょうか。大変なことだとは思いますが、チケット代を払ってでもショーを見たいとお客さんに思われる魅力的なタレントになりたいです。また、介護の仕事には生涯を通して関わっていきたいと考えていますので、英太郎デイサービスセンターを開くことも大きな夢です。自分の経験、知識を生かして、お年寄りはもちろん、介護従事者も自信を持って働けるような素敵なセンターを開きたいですね。


―ありがとうございました。
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