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くま経プレス 2010年4月 vol.243
「消費者にしかできない商品づくり」で15年
 会員数は全国に約11万人
ネイチャー生活倶楽部 代表
垂見 和子 さん 
 「抜け毛が止まらない。髪が傷む・・・、でも何を使ってもよくならない」・・そんな髪の悩みから自分たちでシャンプーを作ってみようと「消費者にしかできない商品づくり」を基本スタンスにスタートした潟lイチャー生活倶楽部。徹底したリサーチ・モニターをもとに市場にない本物の商品づくりを追及した結果、今では全国に会員数11万人を有するまで成長。熊本市神水にある活動本部を訪ね、創業者の垂見和子代表にインタビューした。

たるみ かずこ/菊池市隈府出身。1956(昭和31)年3月2日生まれの54歳。熊本県立女子大学文学部卒(現熊本県立大学)。95年4月創業、96年8月潟lイチャー生活倶楽部設立。2005年、経済産業省のIT経営百選認定企業最優秀企業に選定、08年、熊本商工会議所の女性企業家表彰・第3回「輝女(テルージョ)」を受賞。趣味はフィットネス、三味線。
がむしゃらに働いた15年
ー今年の4月で創業15周年ですね。
垂見 ひと言で言えば「消費者にしかできない商品づくり」を基本スタンスに、その日、その日をがむしゃらに働いてきた15年だったと思います。今は少しずつ私が担当していた仕事を社員さんに任せられるようになってきましたので、私自身はさらにステップアップしたいと考えています。
ー今の仕事を始められるきっかけは。
垂見 大学卒業後、長い間勤めていた会社を退職し、しばらくゆっくりしようかと思っていた頃、天然の塩やハーブ茶に出会い「本物は違うな」と感じました。そんな時、私自身や家族が直面していたのが、いろんな髪の悩みでした。悩みをどうにかしたいという思いから「本物のシャンプー」を作ろう、市場にない独自の商品を作ろうと一念発起しました。それがまさにきっかけですね。
商品化まで最低2年、最長は10年も
シャンプーを皮切りに、無添加の石鹸、洗剤、紫外線対策商品など、これまで15品目の商品を開発してきた
ー商品づくりでの苦労や反応は。
垂見 当初、いろいろな方々の悩みを知るため主婦の皆さんを中心に約500人参加をえてリサーチを実施。その結果を持ってメーカーさんと交渉し、1993年4月に「シャンプーづくり」がスタート。200回以上もの試作品を重ね、2年後に頭髪ケア基本3点が出来上がりました。そのサンプルを500人の方に最終モニターを依頼し、80%の方々に合格評価をいただき商品化を実現しました。メーカーさんにはご無理を言い続けましたが、商品づくりの大変さを実感しましたね。
ー現在の商品ラインナップは。
垂見 シャンプー・トリートメントなどのヘアケア商品から無添加の石鹸、洗剤、紫外線対策商品など15アイテムあります。一つの商品が商品化できるまで短くて2年、長くて10年かかるものもありました。商品づくりは会員さんのリサーチから始まり、モニターの方々の8割以上が合格を出さないと商品化しないことを基本にしています。あくまでも消費者と一体となった商品づくりです。
会員数は全国に約11万人
ー現在の会員数や新商品の開発は。
垂見 現在の会員数は全国に約11万人おられます。会員さんから要望が多かったボディソープと新しい美白商品を研究しています。ここ2、3年で商品化できると思います。
ースタッフ数などは。
垂見 本社の所在地は菊池市におき、現在は商品の梱包から配送関係に携わっています。8年前にここ(熊本市神水)を開設し、会員一体の商品づくりや戦略を組む活動本部にしています。プロデュース部隊といっていいと思います。スタッフは2カ所合わせて30人です。
ーご家族や休日の過ごし方などは。
垂見 実家には両親が住んでいますが、私は主人と2匹の猫と一緒に大江に住んでいます。休日はスポーツクラブに定期的に通い、フィットネスやエアロビクスなどで汗を流すようにしています。健康が一番ですからね。
ー最後に今後の抱負を。
垂見 「NPOないなら創ろう!応援ネット」を立ち上げ、消費者活動のWebサイトを開設しました。私たちと同じように、自分に必要なものだけど市場では見つからない。だったら自ら創り上げよう—という活動家を紹介・支援するネットワークです。この活動を拡げていくのもこれからの目標です。
ーありがとうございました。
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