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 ヒューマン 輝き人
くま経プレス 2010年9月 vol.248
家族みんなで食べられる喜びを伝えたい
潟}ミードルチェ 社長
中村 文妃子さん
八代市千丁町太牟田の潟}ミードルチェは、食物アレルギー対応食品の開発・販売を手掛けている。販売先は県内のみならず、福岡や東京まで拡大。年末には大丸・松坂屋でクリスマスケーキの販売も決定しているという。食育についての講演など多方面で活動する中村文妃子社長に創業のきっかけや今後の目標などを聞いた。

なかむら あきこ/八代市千丁町在住。1975年4月5日生まれの35歳。
東陵高校―熊本県立大学(1期生)卒業。ハウディ入社。クッキングステーションでメニューを考案。料理教室の講師などを務める。平成20年10月潟}ミードルチェ設立。第4回ニッポン新事業創出大賞アントレプレナー部門優秀賞、平成21年度九州アントレプレナー大賞、第6回くまもと食品科学研究会大賞 優秀賞「阿蘇の華」を受賞。
―御社が手掛けるアレルギー対応食品とは?
当社ではアレルギー物質である卵・乳製品を一切除去した食品を開発しています。また、生活習慣病が気になる健康志向の方にも安心して食べられるように、現代の食生活で摂り過ぎているものは控えめに、不足しているものは補うようなお菓子やパンを作っています。すべて植物性100%の原料でできているため、マクロビューテック(動物性を食べない)の方にもご好評をいただいています。もちろん、重度のアレルギー体質の方は少しの混入でもじんましんなどが起こるので、卵・乳製品は一切工場内に持ち込まないよう徹底しています。
―創業のきっかけは?
子どもが3人おり、下の子2人が重度の食品アレルギーでした。じんましんが出たり、下痢が起こったりと苦労もありました。管理栄養士の資格を持っていましたので、自分の子どもだけでなく、同じような悩みを持っておられるお母さんに情報提供をしたいと思ったのがきっかけです。今では講演会にも呼ばれ、食育などについて話しをさせていただいています。
―県外にアンテナショップを出店されたそうですね。
今年3月、福岡市の博多大丸内にアンテナショップを出店しました。販売のノウハウはほとんどない状態でスタートしたのですが、近頃はリピーターがつくようになりました。当社の商品はお客さまへ一番よい状態でお届けするため、冷凍食品として販売しております。冷凍することで、保存料などの添加物を使用せず、焼きたてのおいしさをお届けできる特徴を理解していただくことが課題です。
―今後の目標は?
みんなで食べられる商品の開発に力を入れていきたいです。アレルギー体質の方だけではなく、一般の方にもマミードルチェの食品を食べてほしいというのが目標です。「初めて家族で同じものを食べることができた」というお客さまの声をいただいたときは、この仕事をしていて良かったなと感じます。

―ありがとうございました。
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