熊本で魅力あるフラメンコの舞台をつくりたい
フラメンコ舞踊家
林田 紗綾 さん
今年4月、県内の芸能文化の分野で活躍した人に贈られる第46回熊本県文化懇話会賞・新人賞を受賞したフラメンコ舞踊家の林田紗綾さん。本場スペインで3年半の留学後、03年に熊本市京町にスタジオを開設し、リサイタルや舞台公演などで活躍。昨年8月の日本フラメンコ協会・新人公演ではバイレ・ソロ部門奨励賞を受賞するなど、熊本を拠点に県内外で活躍している。林田さんが教室を主宰する熊本市京町のスタジオを訪ね、フラメンコへの思いやこれからの目標などを聞いた。
―県文化懇話会賞新人賞の受賞おめでとうございます。昨年8月の日本フラメンコ協会・新人公演では奨励賞を受賞されていますね。
林田 ありがとうございます。文化懇話会の賞は、私にとって思いがけないもので、こんなに高く評価していただいたことに、とてもうれしく思っています。新人公演はこれまで何度か受けてきましたが、昨年8月の公演ではこれまでと違って、会場のお客さんもつかめたような感じがありました。少し時間はかかったけれども、自分自身がこれまでと違うことを実感できた時に評価をいただいたことがすごくうれしかったですね。
―フラメンコを始めたきっかけは?
林田 幼少の頃からクラシックバレエをやっていたので、踊りはすごく好きで、いろんな踊りをやってみたいという興味はありました。フラメンコを始める前は福岡の会社で働いていて、フラメンコのライブを見に行った時に、ギターや歌に合わせて、即興で自由に表現していく姿とすごく楽しそうな雰囲気がとても印象に残っていて、それがフラメンコをはじめたきっかけですね。
―スペインから帰国後は熊本を中心に活動されていますね。
林田 そうですね。京町で教室を開きながらリサイタルや公演活動を続けています。それには理由があって、フラメンコの歌は、家族や自分が生まれた土地のことを歌っている歌が多くて、スペインの人たちもすごく家族を大事にされています。それを感じた時に、私自身も熊本に帰って自分の家族がいるところで活動していけたらとずっと考えてきましたね。
―これからの目標は。
林田 踊り手としては自分の分野を確立していきたいですね。昨年11月にピアノの上田圭子さん、琴の藤川いずみさんと「トリニティ」というメンバーで全く新しい分野で公演しました。フラメンコ本来のスタイルもきちんと保ちながら、そういう新たな自分を表現できる分野も見つけ、多くの人に見ていただける舞台を表現していきたいですね。
―ありがとうございました。
―林田さんへの10の質問―
@モットーは?
明るく前向きに生活する
A尊敬する人は?
Eva Yerbabuena=エヴァ・ジェルバブエナ
(現代フラメンコ界を代表する女性舞踊家)
B最近読んだ本は?
「超訳 ニーチェの言葉」
C休日は何をして過ごす?
家族とドライブ、カフェにおでかけ
D熊本で行きつけの店は?
タパス(熊本市安政町)
Eこの仕事をしていなかったら何を?
OLをしながら、ダンスを習いに。
F日常生活で心がけていることは?
人がやっていることでいいなと思うことは取り入れてみる
Gアイデアが浮かぶのはどんなとき?
いつも何かを考えていて、ちょっとしたきっかけで思いつく
Hマイブームは?
スペイン人の子供たちが踊っているビデオを見る
I「輝いている人」の条件とは?
何かに一生懸命に向き合って生活している人
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