${HeadTitle}|くまもと経済
くま経プレス
もどる ホーム
 Human 輝きびと interview:13
くま経プレス 2011年7月 vol.258
エコ活動は暮らしの見直しで
宮原美智子さん
NPO法人くまもと温暖化対策センター 理事長
宮原 美智子 さん
 1997年に(財)省エネルギーセンターが開催した第1回我が家の省エネ実践コンクールで最高位の優秀賞を受賞して以来、環境活動家として活躍する宮原美智子さん。2006年にはNPO法人くまもと温暖化対策センター設立に携わり、理事長に就任。会員数約200人の同センターでは「くまもと環境フェア」や「EVフェスティバル」など多彩な事業を手掛けている。家計の節約にもつながる省エネのアイデアを発信し続けている宮原さんに、現在の活動や今後の予定などについて聞いた。

プロフィール/みやはら みちこ 阿蘇市波野出身。1958年3月6日生まれの53歳。熊本大学教育学部を卒業後、小・中学校教師を経て専業主婦に。家庭を出発点とする環境活動を基本とし、エコと料理を合わせた「エコクッキング教室」なども行っている。熊本市環境総合センター環境学習嘱託員。趣味は料理、菓子作り、手芸、ガーデニング。
―東日本大震災以降、省エネがクローズアップされています。

 これまで省エネについて普及活動をしてきましたが、市民の切実感がないためか思うような結果につながっていませんでした。今回の震災で電力不足が現実味を帯びて、皮肉にも節電意識が高まったことは事実です。当センターでは、家庭でできる節電の方法を21項目化した「節電21」などを活用して節電を呼び掛けているところです。特に熊本は、産業、農業、事業所、家庭の二酸化炭素排出量割合が同じくらいなので、あらゆる場所での省エネ対策が必要です。
―個人個人の心掛けが将来に向けたテーマですね。

地球温暖化やエネルギー問題は私たちの暮らしに深く関わっています。一人ひとりが自分の事として、省エネやごみを減らすなど今の暮らしを見直し、化石燃料や原子力などに頼った社会を変えていくことが必要です。自分たちの未来は自分たちでつくっていくという強い意識を持っていただきたいですね。
―ところで、くまもと温暖化対策センターではどんな活動を?

 当センターは現在「熊本県地球温暖化防止活動推進センター」として、熊本県から指定を受けて活動しています。さまざまな立場の方との連携を深めつつ、地球温暖化防止や環境保全の重要性などを社会に伝えるとともに、環境活動をされている方の支援、助言や相談活動、情報発信などを行っています。個人や環境団体など、さまざまな仕事をしている人が会員となって活動に加わってくださっていることが当センターの強みで、多方面から環境に関するアイデアを出し合ってイベント実施などにつなげています。今の温暖化対策には実績が求められていますので、事業の有効性には気を使いますね。さらに大きな動きにしていくために、会員数倍増(400人)を目指しています。
―今後のイベントの予定は?

 特に大きなものでは「くまもと環境フェア」でしょうか。エコ製品の展示のほか、環境活動や民間企業の取り組みなどを一同に介して紹介する催しで、昨年は11月に開催して多くの方にご来場いただきました。今年も12月頃に開催予定です。また10月の「EVフェスティバル」では高校生などが乾電池で走る電気自動車を製作し、耐久レースを行います。12月25日には15分間の消灯を呼び掛ける県下一斉の「ライトダウン」を予定しています。

―ありがとうございました。
―宮原さんへの10の質問―
@モットーは?
 思いを貫く、初志貫徹

A尊敬する人は?
 マザー・テレサ

B最近読んだ本は?
「いよいよローカルの時代」

C休日は何をして過ごす?
 夫と温泉(はげの湯)

D熊本で行きつけの店は?
 菓心なかむら(阿蘇市黒川)
 コッツウォルズティールーム(熊本市下通1丁目)

Eこの仕事をしていなかったら何を?
 英語教室、料理(おやつ作り)教室

F日常生活で心掛けていることは?
 一(いち)仕事一(いち)片付け

Gアイデアが浮かぶのはどんなとき?
 移動中や空き時間

Hマイブームは?
 熊本(山鹿、水俣)産の紅茶

I「輝いている人」の条件とは?
 「心のあり方が出会いを決める」「夢実現に向けて日々実行」「人は志以上に大きくなれない」ということなどを心掛ける人
Copyright (C) 2006 kumamoto keizai. All rights reserved.