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くま経プレス 2011年9月 vol.260
人間形成の糧になった世界選手権出場
肥後銀行所属 なぎなた選手
佐藤 あき子さん
 今年7月、兵庫県姫路市で開催された第5回世界なぎなた選手権に、日本代表として女子個人戦に出場した佐藤あき子選手(肥後銀行、熊本県連盟)。結果は惜しくも3位だったが、「結果には悔しさが残りますが、それ以上に私の人間形成に大いにプラスになった大会」と佐藤選手。これまで国体での総合5連覇、都道府県対抗、全日本大会を制するなどなぎなた王国熊本を支える第一人者。なぎなたの魅力や今後の目標などについて、熊本武道館で聞いた。

 プロフィール/さとう あきこ 熊本市出身。1979(昭和54)年2月5日生まれの32歳。熊本西高校ー熊本学園大学短期大学部卒。大学卒業後、肥後銀行に入行。小学校1年生のときからなぎなたを始める。国体の総合5連覇、都道府県対抗、全日本選手権大会優勝など数々の実績を残す。今年の世界選手権大会は惜しくも3位だったが、7月には全国中学生大会に熊本県代表チームを監督として引率し全国優勝を果たす。趣味は書道。
―今年7月に開催された世界選手権を振り返ってみてどうですか。
佐藤 恩師の一川治子先生をはじめ勤務先の銀行の皆さんや家族、なぎなたの仲間に支えられて、優勝を目指して世界選手権に出場しましたが、結果は3位ということで悔しかったという気持ちはあります。しかし、他県の先生やコーチ、選手と交流を深めることができ、また、いろいろな人間性に触れることができて、競技の結果以上に私の人間形成の糧になった大会だったと思います。
―なぎなたを始められたきっかけや魅力は。
佐藤 母親が合気道をしていたこともあって、4人姉妹の子どもには武道をさせたいという思いがあったようです。それで私が小学校1年生のとき熊本武道館に姉妹で剣道の練習を見に行ったところ、ちょうどその隣でなぎなたの練習が行われていたんです。女性だけの凛とした姿を見て感動し、当時、一川先生からも「なぎなたは生涯続けられますよ」といわれ、4人で一緒に始めました。なぎなたは技術の向上はもちろんですが、理想のなぎなた像が垣間見れる瞬間があり、反復練習を通じ、それをさらに追求していくところに魅力があります。
―これまで思い出に残る大会などはありますか。
佐藤 1998年から2002年まで国体で総合5連覇した大会は一番の思い出です。特に5連覇がかかった高知国体までは、4連覇以降365日、毎日毎日練習し、つらいときもありましたが、皆で一致団結して、悲願を達成できたことは本当に嬉しかったですね。今思うと、総合5連覇は奇跡に近いくらい難しいと思います。
―ところで勤務先の銀行での仕事と競技の両立は。
佐藤 銀行では二本木にある事務センターに勤務し、営業店の後方事務支援が主な仕事です。銀行に所属するなぎなたの選手5人は、そこで働いています。仕事を終えて、その後は武道館での練習や自宅での練習が主な日課です。本当に規則正しい生活ですね(笑い)。
―今後の目標は。
佐藤 20代の時、全日本選手権で優勝しました。今は32歳ですが、30代でもう一度優勝することが目標です。全日本での優勝を達成するまで、これからも第一線で現役を続けていきます。

佐藤さんへの10の質問

@ モットーは?
無駄な時間を作らず、テキパキと行動する
A 尊敬する人は?
一川治子先生(熊本県なぎなた連盟副理事長)
B 最近読んだ本は?
斎藤茂太さんの「気持ちのリフレッシュ99の助言(アドバイス)」
C 休日は何をして過ごす?
植木方面の質の良い温泉巡りや上手なスポーツマッサージを受ける
D 熊本で行きつけの店は?
「川重」(近所のうなぎ屋)
E この競技をしていなかったら何を?
体育の先生
F 日常生活で心がけていることは?
美容と健康
G アイデアが浮かぶのはどんなとき?
朝の散歩の時
H マイブームは?
コラーゲンを飲むこと
I 「輝いている人」の条件とは?
一つの目標に向かっていろいろなことがあっても、前向きにひたむきに頑張り続けている人
―ありがとうございました。
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