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くま経プレス 2012年7月 vol.270
ゴールまであきらめない走りを
女子競輪選手
伊木 雪乃 さん
 今年7月に48年ぶりに復活する女子競輪(通称・ガールズケイリン)に、熊本競輪場(熊本市中央区水前寺5丁目)をホームバンクとして挑む伊木雪乃さん。7月のデビュー戦を控え練習に励む伊木さんを同競輪場に訪ね、レースに向けた抱負やガールズケイリンの魅力を聞いた。

いき・ゆきの/熊本市出身。1985年2月21日生まれ、27歳。身長149cm。熊本信愛女学院高校卒。趣味はドライブ。モットーは「誠心誠意」。父・博一さん、祖父・明義さん、伯父・正明さん、同・浩二さんは元競輪選手
―競輪選手になった経緯は。
伊木 父(博一さん)や祖父(明義さん)が元競輪選手で、レースから帰ってくる父の姿を見て育ちました。「かっこいいな」という憧れの気持ちはありましたが、私の知る競輪選手は男性だけの世界で「選手になりたい」という気持ちには至らなかったので、高校までのスポーツ経験はほとんどありませんでした。高校卒業後も県内のIT企業に勤務していましたが、女子競輪が復活すると知った時はとても驚いたのと同時に嬉しくて、思わず競輪学校の入学試験に応募してしまいました。
―ガールズケイリンの魅力は。
伊木 男子と女子ではレース用自転車やユニフォームの素材や形状にかなり違いがあります。例えば車体には軽い素材のカーボンフレームや空気抵抗を減らすためのディスクホイールが採用され、ユニフォームはピンク色を基調としていることなど、見た目がとてもカラフルです。レースでは男子ほどのスピードは出ませんが、その代わり「華やかさ」という魅力があるのではないでしょうか。激しいスポーツという点で違いはありませんが、きれいな走りだと思ってもらえたら嬉しいです。
―7月にデビュー戦ですね。
伊木 出走予定は7月6日からの京王閣競輪場(東京都調布市)と、同月13日からの松戸競輪場(千葉県松戸市)でのレースです。同期33人の女子選手には過去にほかのスポーツ競技で活躍されていた方も多く上位入賞は簡単ではありませんが、立派な競輪選手になりたい一心で精一杯練習してきた成果を発揮できたらと思っています。また、ガールズケイリンの熊本での開催は今のところ未定なので、ぜひ熊本開催を実現してもらい、地元の方の声援を聞きながらゴールまであきらめない走りを見せたいですね。
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