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くま経プレス 2013年2月 vol.277
兄妹の絆でエアロビック全日本3連覇
▲写真左から紗織さん、智美さん、詠一さん(1月14日大津町の練習場で撮影)
全日本エアロビック選手権一般トリオ部門3連覇
大村詠一さん、智美さん、紗織さん(Team OHMURA)
 昨年12月に行われた全日本エアロビック選手権で、一般トリオ部門に兄妹で出場した大村詠一さん、智美さん、紗織さん(Team OHMURA、大津町)が3年連続4度目の優勝を飾った。大津町の練習場に3人を訪ね、エアロビック競技の魅力や世界大会への意気込みなどを聞いた。

●おおむら えいいち/1986(昭和61)年2月 7日生まれ、26歳。大津高校−熊本大学大学院教育学研究科卒。短大や高校で指導者として働く傍ら、「1型糖尿病」への理解を深めてもらうため、県内外の小・中・高校などで講演活動にも力を入れている。●おおむら ともみ/1988(昭和63)年5月30日生まれ、24歳。尚絅高校−熊本YMCA学院卒。フリーのインストラクターとして大津町を中心に指導。●おおむら さおり/1989(平成元)年6月24 日生まれ、23歳。尚絅高校−熊本YMCA学院卒。フリーのインストラクターとして熊本市内のスポーツクラブなどで指導。(詠一さんは一般男子シングルも4年ぶりに制し2冠。女子シングルは紗織さんが準優勝し、個人でも世界大会へ出場)
−全日本選手権3連覇おめでとうございます。
詠一 ありがとうございます。ユースの時代から全日本選手権の一般の部で3連覇できる選手を目標にしていたので、それが達成できてうれしく思っています。

−兄妹3人で演じる強みは。
智美 エアロビック競技の中でもトリオは、ダイナミックな技の中にいかに3人の息を合わせ、一体感を表現するかがポイントになります。兄妹で演じることで、そうした技の一致性やタイミングも自然と合ってきます。それから兄に引っ張られ、妹の私たちは精神的にも安心して演技ができる点も強みです。

−エアロビック競技の魅力は。
紗織 エアロビックは、好きな音楽にあわせて、それぞれの個性を表現できること、観客と一体になれることが最大の魅力です。昨年の全日本選手権でも会場全体が拍手と歓声でひとつになり、選手全員を応援してくれて、楽しく演技することが出来ました。

−詠一さんは「1型糖尿病」と共生しながら競技生活を続けられていますね。
詠一 私は「1型糖尿病でも何でもできる」をモットーにエアロビック競技を続けていますが、私の活動を通して同じ病気をもつ人たちが、何かに挑戦しようという気持ちになってくれたら嬉しいですね。
それから現在、2025年までに1型糖尿病の根治を目指す認定NPO法人「日本IDDMネットワーク」の専務理事をさせてもらっています。この団体は患者さんや家族を支援しながら、1型糖尿病の根治を目指した研究に対して助成を行っています。多くの方にご理解とご支援をいただければと思っています。

−最後に4月の世界大会に向けた意気込みを。
智美 今回の大会から競技ルールが変わるので、難易度の高い技に挑戦して、表彰台を目指したいですね。
紗織 私も技の難度点を上げて、最高の演技ができるよう頑張ります。
詠一 この大会は国際体操協会が主催する大会で、将来エアロビック競技がオリンピックスポーツになることを目指している競技者にとっては目標としている大会の1つです。まずは予選を突破し、ぜひとも表彰台に日の丸を揚げたいと思っています。応援してください。
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