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くま経プレス 2007年3月 vol.206
県産材の杉・桧を使った健康住宅を提供
熊本住宅建設且ミ長  
田尻久善さん
 05(平成17)年11月に、協同組合から株式会社に組織変更し、新たなスタートを切った熊本住宅建設梶i熊本市水前寺4丁目)。県産材の杉・桧を使った住まい作りで、これまでの完工棟数は、1900棟を超えた。「さらにお客様のためになる住まい作りを続けています」と話す田尻久善社長にインタビューした。

たじり ひさよし
玉名郡天水町出身、1936(昭和11)年12月生まれの70歳。熊本工業高校卒業。1級建築士。1985(昭和60)年に、大工、左官など住宅関連業者を組合員とする熊本で初めての住宅建設協同組合を設立した。趣味は、海外視察、経済分析。
−組織を株式会社に変更されましたが。
田尻 協同組合組織から株式会社に変更したのは、まず一つに本物の住まい作りが提供できること。もう一つは自由な事業展開が出来るということです。どうしても協同組合組織では、いろいろな制約もあり柔軟な展開が出来ないこともありましたので、よりお客様のためになるようにと組織変更しました。
―住まい作りにも何か変化がありますか。
田尻 私の住まい作りに関する考え方は、1985(昭和60)年に熊本で初めての住宅建設の協同組合を設立した当時と何も変わっていません。一貫してお客様に熊本県産材の杉、桧(ヒノキ)を使用しての本物の自然素材住宅を低価格で提供するということです。株式会社になったからといって、営業マンは1人も置いていませんし、住宅展示場の出展もしていません。お客様には、建築中の現場を見学してもらっています。実際に建てているところを見てもらうのが一番です。営業マンの人件費や、展示場の出展経費などをかけていない分、高品質の住宅の価格を安く抑えて提供しています。こうしたシステムだから、自由設計で3.3u当たり33万円の家作りが可能です。変わったところを探せば、名刺が、「理事長」から「社長」に変わったくらいかな(笑い)。
―「住まいの相談会」を開かれていますね。
田尻 毎月1回、熊本市の産業文化会館で無料の住まいに関する相談会を開催しています。ここでは家を建てたいという方に対して、家作りで後悔することが無いように基本的な知識などアドバイスをしています。これは、好評ですね。それで、18年間続けています。またご自分でプランをお持ちの方は、その場で見積もりをして差し上げています。
―これからの家作りに関しては、
田尻 家は、人生の中でも大きな買い物となります。ところがお客様から相談会などで、家を建てるときの費用やその他の工事の金額がよくわからないということをよく聞きます。そこで私どもでは必ず、坪単価33万円の金額に含まれるものと含まれないもの、例えば家屋解体費用、ロフトや雨戸、照明器具、カーテンなどというようにきちんと明記して説明しています。さらに標準の仕様を県下で統一しようと思っています。住宅メーカーごとに異なってはお客様に不親切ですからね。お客様の満足いく住まい作りを通して、社会貢献をしていきたいですね。
―ご家族は
田尻 家内と子供が2人です。長男は仕事を手伝っており、長女は結婚しています。あとは、散歩が好きな愛犬(ゴールデン・レトリバー)のセブン君です。毎日の散歩が日課になっています。
ーどうも有難うございました。
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