${HeadTitle}|くまもと経済
くま経プレス
もどる ホーム
 輝きびと Interview:40
くま経プレス 2013年10月 vol.285
肥後六花をモチーフに、客室をリニューアル
潟zテルサンルート熊本 社長
谷脇美代子さん
 熊本市下通の銀座通り沿いにあるホテルサンルート熊本は9月1日、8〜10階の客室をリニューアルオープンした。「熊本を愉(たの)しむ、旅先のマイルーム」をコンセプトに、「肥後六花」をデザインのモチーフにするなど、熊本らしさにこだわり、家族旅行客の需要も見込んでいる。リニューアルの概要やもてなしの心について、谷脇美代子社長に話を聞いた。

たにわき みよこ/
熊本市中央区下通出身。1952(昭和27)年7月1日生まれの61歳。上智大学文学部教育学科卒。27歳のときに母のユミ子さん(現会長)が経営していた同ホテルに入社。2009年12月に社長就任。熊本商工会議所女性部会理事、熊本日仏協会理事を務めている。
―客室がリニューアルオープンしましたね。
谷脇 2年前に6・7階のスタンダードルームの客室36室を改装しましたが、今回のリニューアルでは8〜10階にダブルにも対応できるデラックスシングル15室、デラックスツイン6室、和風ツイン12室を設けました。これまではビジネスの利用が7割程度でしたが、八代産の畳や障子などを使い家族でくつろげるような部屋も新設しましたので、家族旅行での利用の増加を見込んでいます。デザインは肥後六花をテーマに、肥後菊から着想を得た幾何学的で直線的な意匠を施したり、色使いにも肥後六花の美しさを感じていただけるような明るく優しいイメージにしました。
―息子さんが設計、デザインされたそうですね。
谷脇 長男(佐藤達郎デザイン事務所代表)が建築や空間デザインの仕事をしていて、今回のリニューアルは息子とロンドン在住のデザイナー、チン・ヤン・ヘンさんが共同でデザインしました。2人が私の思い描いたイメージを理解してくれたので心強かったですね。
―現在のスタッフ数は?
谷脇 支配人を含めて20代から60代まで9人です。「NOと言わないおもてなし」をモットーに、お客さまの立場に立って考え、行動するように教育しています。お客さまから「笑顔がいいね」、「優しい言葉をかけてくれてありがとう」という声をいただくと、日頃の小さな積み重ねによってスタッフが日々成長していると感じます。
―熊本の伝統文化を再発見するプロジェクトを立ち上げましたが。
谷脇 はい、熊本の伝統文化や熊本にある素晴らしいものを再発見することを目的に、第一弾として若手象眼師の伊藤恵美子さんに肥後六花のピンブローチのデザイン・制作を依頼しました。スタッフ全員が胸元に付けています。また、このブローチは多良木町の木工職人吉田明功さんが制作した木箱に入れて販売する予定です。これからも熊本の伝統文化や素晴らしいものを県内外のお客さまにご紹介していきたいと思っています。今後は、2年後の40周年に向けて、1階のエントランスもリニューアル予定です。「このホテルに泊まるために熊本に来た」と言っていただけるよう、スタッフと一緒に“選ばれるホテル”づくりを目指します。
Copyright (C) 2006 kumamoto keizai. All rights reserved.