${HeadTitle}|くまもと経済
くま経プレス
もどる ホーム
 輝きびと interview:42
くま経プレス 2013年12月 vol.287
目標を立てて達成する喜びを
熊本県立大学小峯グラウンドで行うランニング教室で
スポーツインストラクター
川津 登志枝 さん
 今年2月に開催された第2回熊本城マラソンで、県内女子トップの総合2位に入賞した川津登志枝さん。現在、スポーツインストラクターとしてスポーツの楽しみや目標を達成する喜びなどを伝えている。来年2月16日の第3回大会を前に、熊本県立大学小峯グラウンドでランニング教室を行っている川津さんを訪ね、熊本城マラソンに出場する選手へのアドバイスや、インストラクターとしての心構えを聞いた。

かわつ・としえ/1981年12月17日生まれ、31歳。熊本市出身。国士舘大学大学院スポーツシステム研究科卒。1999年熊本未来国体少年女子3000m競歩優勝、2000年世界ジュニア選手権1万m競歩日本代表、13年熊本城マラソン女子総合2位。
―スポーツインストラクターとしての活動は。
川津 現在、ランニング教室を週に6回、ウオーキング教室を3回、プールレッスンを2、3回行っています。また、8年前から熊本県立大学で生涯スポーツ実習講師を非常勤で務めています。熊本城マラソンにはレッスンの受講生も100人以上出場予定で、これまではほとんどの方が完走していますよ。
―レッスンで気を付けていることは。
川津 運動中の「気付き」ができるよう促しています。スポーツをする上でちょっとした変化に気付くことで、今まで気が付かなかった自分を知り、事故や故障などのトラブルを防ぐことができます。また、走ることができる環境や仲間の存在への喜び、季節の移り変わりを肌で感じ取る楽しさなど、小さな気付きの積み重ねが、スポーツによる自分自身の成長といえるのではないでしょうか。
―熊本城マラソンの出場者へアドバイスを。
川津 初出場の方は周りの雰囲気に飲まれて気分が高揚してしまい、走るスピードを間違える事が多くあります。スピードに気を付けながら、後半はしっかりとエネルギー補給をして、まずは完走を目指してください。中級者以上の方は過去の経験を生かして走るよう心掛けると良いでしょう。寒さや足がつることへの対策など、トラブルを予想しておくことが大切です。42.195kmを走る事は体や心に大きな負担を課すので、走ってくれる体、支えてくれる家族や仲間、大会に携わる方々への感謝の気持ちを力に変えて、前へ進んでください。
―第3回大会に向けての抱負は。
川津 前回は2時間57分51秒で自己ベストを更新することができました。女子の順位では2位だったこともあって周囲から期待される部分もあるかもしれませんが、今回は楽しみながら走るということをまずは優先したいと思います。
―最後に、インストラクターとしての心構えを。
川津 笑顔でスポーツに接する人を増やしていきたいです。体を動かすことが苦手な人でも、走り方や歩き方を学ぶと楽しさに気付くことができます。レース完走を目指すなどの目標を立てて、達成する喜びも味わってほしいですね。競うだけのスポーツではなく、楽しみ、人生を豊かにするスポーツを薦めていくことが、競技経験者の私ができる事だと思っています。
Copyright (C) 2006 kumamoto keizai. All rights reserved.