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くま経プレス 2014年3月 vol.290
男女共同参画の情報発信拠点に
熊本市男女共同参画センター はあもにい 館長
藤井宥貴子さん
 男女共同参画社会の実現のための推進拠点である熊本市男女共同参画センターはあもにい(熊本市中央区黒髪3丁目)は、男女をとりまく問題について市民との協働による男女共生フォーラムやセミナー、就労支援の講座などを実施し、男女共同参画の推進や社会参画の手助けをしている。会館が担う役割や3月8日に開催するミモザフェスティバルについて同館の藤井宥貴子館長に話を聞いた。

ふじい・ゆきこ/八代市出身。1964(昭和39)年4月22日生まれの49歳。佐賀女子短期大学児童教育学科卒。専業主婦を経て、1991年に育児サークルを発足し、2003年に法人化。企画・編集業の(有) ミューズプランニングを設立、社長に就任。2012年4月から、同社を含む3社で構成するはあもにい管理運営共同企業体が指定管理者となり管理運営を開始、館長に就任。キャリアカウンセラー、親と子のコミュニケーションインストラクター、近畿大学短期大学部非常勤講師。趣味は旅行、南阿蘇・人吉へドライブ。
―会館の役割について教えてください。


藤井 男女共同参画というと、多くの方が「難しい」「堅苦しい」と捉えがちですが、実はみなさんの身近にある問題なのです。例えば、働く母親が子育てと仕事の両立に苦労していたり、職場に女性管理職が少ないなど、みなさん思い当たる点があるのではないでしょうか。はあもにいでは、男女共同参画の問題を知り、一緒に考えていただくために、講座やイベントを通して市民の理解を深めるための啓発活動を行っています。


―どのような講座がありますか?


藤井 男女共同参画に関する講座をはじめ、就労支援、キャリアアップ、資格取得など、年間50以上の講座を実施しています。昨年は、指導的立場に立てる女性人材の発掘と育成を目的とした「ウィメンズカレッジ」をスタートしました。熊本市では、審議会の女性委員登用率を40%まで引き上げるという目標があり、ぜひウィメンズカレッジから人材を輩出できればと思っています。


―男性向けの講座もありますが、受講者の反応は?


藤井 男性向けの料理教室「カジダン(家事男)」講座は、募集開始からすぐに定員に達する程の人気があります。NPOが認定する「ソフリエ(子育てする祖父)」、「パパシエ(子育てする父)」の資格取得講座では、子育て中のパパや、おじいちゃん世代の男性が熱心に受講しています。男性の家事、育児参加は男女共同参画の重要なテーマですので、男性受講者の増加はうれしいですね。


―3月8日はイベントも開催されますね。


藤井 はい、ミモザフェスティバルを開きます。国際女性デーである3月8日は、女性の政治的自由と平等のための記念日。イタリアでは男性が女性に感謝の気持ちを込めてミモザの花を贈る習慣があるそうです。熊本でもそんな風景が見られるようになればと、当館のシンボルツリーとしてミモザを植えていて、これにちなんだイベントです。淡く黄色いミモザの花が咲く季節に、女性が女性であることの喜びを感じ、感謝の気持ちを伝え合うのは素敵なことだと思います。ミモザフェスティバルでは、キャリアコーチの中野裕弓さんの講演会や、映画鑑賞会、魅力学などのワンコインレッスンのほか、カフェ、スイーツ、有機野菜のマルシェなど、楽しいイベントを用意しています。女性ばかりではなく男性の方の来館もお待ちしています。
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