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くま経プレス 2007年9月 vol.212
インプラント治療の普及・啓蒙を目指し、
9月14日から熊本で初の学術大会
(社)日本口腔インプラント学会九州支部長、(医)至福会 添島歯科医院理事長・院長
添島 義和さん
 9月14日から3日間、熊本市で初めて(社)日本口腔インプラント学会・学術大会が開催される。期間中、海外を含め県内外から約3000人の来場が見込まれる一大イベントの学会だ。インプラント治療は歯がなくなった時、入れ歯やブリッジに代わる治療として健康な歯とほぼ同じ機能を有するといわれ、治療を受ける患者数も増加している。「今回の学会はこれまで手付かずのさまざまな課題を取り上げ、専門性のレベルアップを図るほか、一般の方々にもアンチエイジングを見据えて、噛めることの幸せをわかっていただくいい機会です」と今学会の大会長を務める添島歯科医院の添島義和院長にインタビューした。

◆そえじま よしかず/玉名郡長洲町出身、1936(昭和11)年12月28日生まれの70歳。熊本高等学校ー東京歯科大学卒業。医学博士。日本審美歯科協会初代会長、日本歯科審美学会常任理事、日本口腔インプラント学会副会長などを歴任。日本口腔インプラント学会指導医・専門医。東京歯科大学臨床教授、九州大学歯学部非常勤講師
ー9月14日から「日本口腔インプラント学会・学術大会」が開かれますね。
添島 熊本では初めての開催です。本学会は1972年に発足しまして、2005年8月に文部科学省認可の社団法人になり、日本歯科医学会にも加入しています。会員数は現在約7500人です。会員からは専門医制を望む声が多数ありましたので「専門性あるインプラント治療」をメインテーマにし、「インプラント治療のスタンダードレベルを高めるためのチャレンジ」をサブテーマにしています。
ー今回の学会で特徴的なことは何が挙げられますか。
添島 これまで手付かずのテーマを取り上げていることが特徴といえます。専門的な課題に対する基礎と臨床を合わせています。例えば高齢者のためのインプラント治療やインプラント歯周病に対する予防と対策、大学におけるインプラント教育の現状と展望など初めてシンポジウムを開きます。それから日本放射線学会など他学会とのコラボレーションも行います。加えてインプラント専門歯科衛生士、専門歯科技工士などの資格取得育成を図る教育講座も開きます。
ー今ではインプラント治療は市民権を得たといえますね。
添島 そうですね。専門医制度の導入でさらに治療技術がレベルアップしましたし、歯科用CTや手術支援のための治療ガイドなどが出てきましたので、さらに精度の高い安心・安全な治療ができるようになってきました。治療はドクター、歯科衛生士、歯科技工士を含めたチームでの対応が大事です。難しい症例はセカンド、サードオピニオンで診断することで安全で確実な治療ができてきました。具体的には診診連携・病診連携を図る上でも今回の学会の意義は深いと思います。
ー今大会で一般の人が聴講できる講座などはありますか。
添島 15日に産業文化会館で「かなえようインプラントで健康長寿」などをテーマに市民フォーラムを開きます。熊本機能病院の米満弘之先生が健康長寿推進の話しを、全国食育推進研究会の齋藤滋先生が咀嚼(そしゃく)と食育について、アンチエイジングについてテレビや雑誌で有名な宝田恭子先生が、老化防止法を含めた自分をより美しく見せるやり方などを話されます。入場無料ですので多くの方々の参加をお待ちしております。
ー今後の学会の果たすべき役割や課題は何かありますか。
添島 内部的には専門性をさらに高めるのは当然ですが、公益性のある学会として外部に対しては口腔と健康をテーマに、食育の推進、生活習慣病の予防などを含めてインプラントを通じて啓蒙を強化し、理解を深める活動を積極的に行っていきます。今回の学会を通し、あくまでも患者さんを中心とした安心・安全で確実な治療の提供を今後も訴えていきます。
ーところで先生は最初から歯科医になりたいと思われていたんですか。
添島 いいえ。物造りが好きでしたので高校生の頃は建築家になりたかったんです(笑い)。しかし、父が歯科医で私が長男ということもあり歯科医になりました。父の所(長洲町)で経験を積み、昭和44年、33歳の時に熊本交通センターに開院しました。約10年後、現在地にビルができるということで移転し今年で27年になります。
ーご結婚は。
添島 昭和39年です。家内は水泳の国体選手だったんですが、オフの時スキーが取り持つ縁で知り合い結婚したんです。私は岩手国体の時はスキーの監督をしていました。
ーご家族は。
添島 子供が3人です。長女は歯科医に嫁ぎ、長男と次男は歯科医となり、添島歯科医院のスタッフとして働いています。共通の話題がありますので会話が弾みますね。
ー奥様との共通のご趣味などは。
添島 スキーとゴルフなどです。それから二人での食べ歩きが最近は多いですね。また、2匹の犬の世話をするのも楽しんでいます。
ーありがとうございました。
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