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 親業講座12
 →子どもを生み、自立した大人への育成とは  →(今月のテーマ) 「モンスターペアレント」(怪物親)になっていませんか?  →無条件の愛情と、条件付の愛情
 →8月の勉強会のお知らせ。
くま経プレス 2008年8月 vol.223


親業インストラクター 津川育子さん
「親業」って耳慣れない言葉ですが、「一人の人間を生み、養い、社会の中で自立した一人になるまで育てる」これが親の役割です。最も純粋な努力と能力が必要とされる、立派に独立したひとつの仕事です。このコミュニケーション訓練が「親業」です。


親業インストラクター 津川 育子さん
「モンスターペアレント」(怪物親)という造語が広がっています。子育て・教育についてはみんな悩んでいますし、我が子のためにという気持ちは同じはずです。親は子に手本を示す存在でありたいものです。

 この子が産まれたあの瞬間、その喜びを感謝し、ただそこに生を受けてきてくれた事を喜んでいました。もしかしたら妊娠が分かったその時点で、そんな気持ちだったでしょう。

 赤ちゃんが泣くと、お腹がすいたのかな?オムツが汚れたかな? お散歩に行きたいのね? と一生懸命話しかけていました。無条件でその存在を愛していました。そんなに愛おしい子どもが、立って歩き、おしゃべりするようになり、集団生活の中で生活するようになります。

 その成長をただただ喜びたいものですが、競争の中に置かれた子どもに、その競争に拍車を掛けるのも親なのかもしれません。

 例えば、

・お遊戯会の劇で、何故うちの子は主役じゃないの?

・運動会でどうしてうちの子はセンターじゃないの?

・集合写真でうちの子は真ん中じゃないのは何故?

・学校で怪我をして休んだのだからうちの子に怪我をさせた子も休ませて欲しい。

・あのお母さんと仲が悪いからうちの子を別のクラスにして欲しい。

・学校の規則でうちの子の携帯を取り上げたんだから日割りは学校で払って欲しい。

・何故うちの子がレギュラーじゃないんだ。

と言う教育現場での声を聞きます。


 質問します。

 主役じゃなくても、センターじゃなくても、レギュラーじゃなくても、愛する子どもだという事に変わりは無いのではないでしょうか?

 でも、一生懸命なりすぎ、子どもの事を思っての発言でも、子どもには、それができないと愛されない。という条件付の愛情を渡してるという事になりかねません。

 自分の見栄や、価値観の相違なのに、子どものためと思い込んで自分をごまかしているに過ぎないのではないでしょうか?

 私はモンスターペアレント? いいえ。伝え方で空気は変わります!

 園や学校の先生方と、本当に分かりあってお互いの思いを伝え合いたいものですね。



テーマ「思っていることが通じない」

日 時
8月22日(金)10:30〜12:00/19:00〜20:30
23日(土)10:30〜12:00

場 所
燃焼スパSOSO 3階 (熊本市健軍3丁目)

参加費用
2,000円(岩盤浴、コーヒー、親子手帳付)

お気軽にどうぞ。
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