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 輝きびと Interview:36
くま経プレス 2013年6月 vol.281
子供たちに夢を与える選手に
女子プロ野球  サウスディオーネ 外野手
橋本ひかりさん
 発足4年目を迎え、今季から全国各地で公式戦を開催する日本女子プロ野球リーグ。その中で唯一の県出身選手・橋本ひかりさんは4月27、28日の2日間、地元・藤崎台県営野球場で開かれたティアラカップ熊本大会で攻守にわたる活躍を見せ、チームの優勝に貢献した。橋本選手を訪ね、プロを目指したきっかけや女子プロ野球の魅力、プロ2年目を迎える今季の抱負などを聞いた。

はしもと ひかり/熊本市出身。1990(平成元)年1月11日生まれの23歳。桜木小・中学校を卒業後、女子野球部のある神村学園高等部―日本体育大学に進学。大学卒業後の2012年、日本女子プロ野球リーグに入団し、「大阪ブレイビーハニーズ(現ノース・レイア)」に所属。2013年から主に九州出身の選手が集まる「サウス ディオーネ」に所属。右投左打の俊足外野手としてチームを引っ張る
―初めての地元での公式戦を終えて感想は。
橋本 初めての地元開催で、しかもシーズンはじめの大会なので活躍しないわけにはいかないと思っていました。チームも2日間のトーナメント戦で優勝でき、私自身も課題だったバッティングも振り込んで調整を続けてきた結果、3本のヒットが打てたことは良かったと思っています。
―プロを目指したきっかけは。
橋本 小学4年生から野球を始めて、当時はイチロー選手に憧れ、私もプロ野球選手になりたいと思っていました。兄も野球をしていて、兄を超えたい、負けたくないという気持ちで頑張っていましたね。とにかく野球が好きで、大学の時に女子のプロ野球ができたので、卒業と同時にプロに挑戦し合格しました。プロになるという、幼い頃からの夢を叶えることができたのはとてもうれしかったですね。
―プロ2年目を迎えますがどんな選手を目指していますか。
橋本 「走」「攻」「守」の3拍子が揃うのは難しいですが、何でもこなせる選手になりたいですね。今季は課題だった打撃を上げていきながら、少しでも理想のプレーヤーに近づきたいと思っています。
―女子プロ野球リーグの魅力やみどころは。
橋本 男子にも負けないくらい全力の迫力あるプレーと、女性ならではのプレーの途中途中で見せる笑顔ですね。それと、ファンと選手の距離が近いことも魅力のひとつです。試合後はサイン会を開いたり、お見送りの際には選手と直接、話すこともできます。各地域での大会前には小中学生向けの野球教室も開催していて、子供たちへのアドバイスも行っています。
―これからの目標は。
橋本 女子野球をもっと多くの人に知ってもらい、女の子でも野球ができることを伝えたいですね。今、野球を続けている子供たちが、私たちを夢や目標にして、これからも野球を続けていってほしいと思います。そのためには、私たちが目標や夢を与えられる存在でいなければいけないし、子どもたちが野球を続けていけるような環境づくりもサポートしていきたいですね。
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