南阿蘇から全国に向けて音楽を発信
待望のレコーディングスタジオをオープン!
元C‐C‐B ボーカル&ドラマー ミュージシャン
りゅう こうじさん(南阿蘇村在住)
1980年代に活躍したロックバンドC-C-Bのメンバーであり、代表曲「Romanticが止まらない」のメインボーカル&ドラマーを務めたりゅうこうじさん。現在、両親の出身地である南阿蘇村を拠点に音楽活動を続けるかたわら、農業にも従事している。今年4月、同村のライブハウスSTRONG BOSS(ストロング ボス)敷地内に待望のレコーディングスタジオをオープン。若手アーティストへの楽曲提供や地元バンドのアルバム制作など、音楽プロデューサーとしても意欲を見せる。「南阿蘇から全国に向けて音楽を発信したい」と話すりゅうさんにインタビューした。
南阿蘇から全国に向けて音楽を発信
待望のレコーディングスタジオをオープン!
― 南阿蘇村にスタジオがオープンするそうですね。
りゅう そうなんです。「南阿蘇から全国に向けて音楽を発信したい」という夢が、いよいよ現実になります。オープンに際しては、私が南阿蘇に移り住んで友人になったライブハウス「STRONG BOSS」の萩原オーナーや彼のバンド仲間など多くの方々にご協力を頂きました。ですから、このスタジオではできるだけ新しいアーティストを応援していきたいと考えています。
最初の仕事としては4月1日に東京から6人組のアイドルグループがここに来て、私が作曲、編曲した楽曲をレコーディングします。
― りゅうさんはご両親と一緒に農業もされていますね。南阿蘇に移り住んで、生き方に変化がありましたか?
りゅう 180度、生き方が変わりました。東京にいた時は、音楽をやっていくのは分かっていても、漠然とした生活の中で将来像が描けなくなっていました。不規則な生活やストレスで体調を壊したこともあり、7年前に両親の元に帰ってきました。
18歳の頃から音楽の世界に入って、音楽のことは多少知っていても、世の中のことは何にも分かっていない自分に気づき、ショックでしたね。南阿蘇で暮らし始めて2、3年は、農作業を経験して、作物を作る大変さを身にしみながら、今までやってきたことがどれだけ幸せだったか、ものすごく感じたんですよ。だから今はすごく気が楽です。正直に生きているので。また頑張ろうという気持ちになれましたから、今は本当に楽しいです。
― 最近はテレビへの出演も多くなりましたね。
りゅう 昔売れたアーティストというのは、その曲を大事に思っていても、実際にはあまり歌いたくないものなんです。今の自分を見て欲しいという思いが強いですから。僕もそういう所があって、数年前までは素直に歌えなかった・・。でも決めたんです。今はできるだけ多くのメディアに出ようと。そして、生まれ変わった今の自分を見てほしいと思っています。
― その時はぜひ熊本を全国にPRしてください。
りゅう もちろんです。出演した番組では必ず熊本や阿蘇の素晴らしさを伝えています。縁あって、この地で生活させてもらい、多くの方々に応援してもらっていますので、その気持ちに応えるためにも、出来る限り熊本を盛り上げたいと思っています。
それから南阿蘇に音楽の拠点ができたんで、今度はアーティストを阿蘇に呼んで、南阿蘇から全国に向けて音楽を発信していきたいと思っています。アスペクタという野外ステージもあるし、こんな素晴らしい環境で音楽がやれるところはありませんよ。ここに来れば好きな音楽が聴ける、そんな場所を作りたいというのがひとつの夢ですね。
― これからの活動予定は。
りゅう まず、地元の「ストレートシューター」というアマチュアバンドをプロデュースします。STRONG BOSSの萩原オーナーがリーダーを務めるバンドですが、平均年齢が35,6歳の“おやじバンド”です。そんなバンドが阿蘇でアルバムを出すんです。夢みたいな話でしょう。でも、誰もが捨てきれない夢を持っていると思うんです。だから、僕は「夢を捨てないでください」って言ってあげたい。そういう人たちを出来るだけ応援していきます。
それから、僕のバンド「Ryu‘s」と「ストレートシューター」、そして最初に話したアイドルグループの楽曲をひとつにしたアルバムを作ろうと、今、準備しています。年内には発表しようと頑張っていますので、楽しみにしていてください。
― ありがとうございました。
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