ミツカングループの納豆製品をＯＥＭ生産
　丸美屋　九州圏内の生産から物流まで

納豆、豆腐製造販売の�滑ﾛ美屋（玉名郡和水町、東健社長）は、このほど�潟~ツカングループ（愛知県）と提携し、４月２０日から、同グループの納豆商品をＯＥＭ生産する。
九州圏内で販売するミツカングループのブランド商品「金のつぶ」シリーズ３種類を丸美屋南関工場で生産し、受発注、仕分け、物流までを請け負う。
東社長は「ミツカンは、１０年ぐらい前に自社の関西工場から出荷する形で九州に上陸しているが採算面で合わず撤退している。その当時から相談を受けており、同社は納豆だけで約１７０億円前後売り上げる業界大手企業で、提携することで当社の工場稼働率の向上のほか、資材調達などのノウハウや営業面での刺激にもなればと考えた」と提携の理由を話した。契約は単年ずつの契約となっている。
�滑ﾛ美屋は１９５６年創業、従業員数は２９０人。昨年は納豆の売り上げが減少、豆腐はほぼ横ばいで推移した。
東社長はこの理由を「容器やフィルム、段ボールなどの資材関係の価格が上がってきている。原料の大豆においてはここ１年で１割程仕入れ価格が上がっているが、現状では納豆の価格の引き上げは同業他社の動向を見ながら対応したい」と説明。
また、今後の展開として「納豆や豆腐では、新商品でもたれやパッケージの変化程度で新商品のバリエーションに限界があるほか、激しい価格競争の市場になっている。これまでのノウハウを生かしながら新しい食のアイテム作りを試みていきたい」と話した。そのほか、同社では数年前から大豆の契約栽培を行っており、「地場の特徴あるみさを大豆、黒大豆などを使って商品化を目指し、新たなブランドとして、ネット販売などを利用して普及させていくことも視野に入れている」（東社長）と今後の展望を話した。 （横山）