来年度から５年制の看護科・看護専攻科を新設
　城北高等学校　県内私学で４校目

（学）松浦学園城北高等学校（山鹿市志々岐、緒方孝臣理事長）は来年度から、新学科「看護科・看護専攻科」を新設する。
同校では就職に役立つ職業教育や専門教育に力を入れており、卒業後に看護師国家試験の受験資格が得られる同学科開設に向けて準備を進めているもの。看護科３年、看護専攻科２年間の計５年間一貫教育を行うことで看護師に必要な専門知識や技術を教える。定員数は１学年８０人。現在、認可申請中で、認められれば有明高等学校、熊本中央高等学校、玉名女子高等学校に続いて県内私学で４校目となる。
また、新学科開設に関連して来年度からの学科改編を予定している。普通科の「アクティブ総合コース」を「普通コース」に名称変更。生活総合学科の「服飾デザインコース」を廃止して「調理師養成コース」に一本化、学科名も「調理科」に変更する。これにより来年度からは普通科「特進コース」、「普通コース」、「スポーツ科学コース」と、調理科（認可申請中）、社会福祉科、看護科・看護専攻科の４学科３コースとなる。全体の募集定員は今年度と同数の２４０人。
同校では「本校では社会福祉科も有しており、新学科開設で医療分野と福祉分野を兼ね備えた高校になる。少数精鋭で国公立大学や難関大学を目指す特進コースも設けており、進学面と就職面で生徒の将来を導く環境を整えていきたい」と話している。

看護科・看護専攻科の新校舎が近く完成

また、同校は看護科・看護専攻科の校舎を建設しており、近く完成する。
場所は同校敷地内南側。新校舎は建築面積約５４７�u、鉄筋コンクリート造り３階建て、延べ床面積は約１５８１�u。看護科・看護専攻科の実習室２室、普通教室、専門書や教養関連の図書を所蔵する図書室、多目的室のほか、調理実習室、職員室などで構成する。建設費や備品などを含めた総事業費は約２億９千万円。 （宮�ｱ）