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経常利益は前期の4・1倍の40億5千万円
 熊本ファミ銀 金融商品の販売が好調

熊本ファミリー銀行(林謙治頭取)の2011年3月期決算(単体)の業績は、経常収益が前期比6・5%減の282億2200万円、経常利益は前年のおよそ4・1倍の40億5千万円、当期純利益は6・7倍超の24億700万円だった。
本業のもうけを示すコア業務純益は3・3%増の65億6300万円。金利の低下で資金利益は減少したものの、金融商品の販売手数料などの役務取引利益が増加、経費削減も奏功した。経常利益については、倒産企業が減少し信用コストが減ったことなどで大幅に増加している。
金融再生法開示債権(部分直接償却前)は44・3%増の229億8600万円、不良債権比率は0・71ポイント増の2・54%となった。自己資本比率は1・35ポイント増の10・72%。
貸出金期中平均残高は前期に比べ0・3%増の8487億円、預金は1・7%増の1兆859億円。貸出金・預金ともに2006年度からマイナスで推移してきたが、10年度はプラスに転じた。個人預り資産残高は17・4%増の1893億円で、ふくおかフィナンシャルグループ傘下銀行でもっとも大きな伸びを示した。内訳は投資信託と個人年金預金がそれぞれ約25%増、外貨預金は10%増。一方、公共債は19%減少した。
林頭取は「投資信託などの金融商品を大きく伸ばすことができ、県内リテールでトップを目指す当行としては一つ一つ成果が出てきたように思う。昨年4月からスタートした第3期中期経営計画については、初年度で収益面が改善しある程度達成できたが、まだまだ満足できないという思いもある。県内の中小零細企業の資金需要は大いにある。県内企業や個人への資金供給に、さらに積極的に取り組んでいきたい」と話している。
2012年3月期の業績は経常収益が276億円、コア業務純益が77億円、経常利益は48億円、当期純利益は28億円を予想している。貸出金利回りの低下で減収を予想しているが、手数料収入の増強と経費削減でカバーし、増益を目指す。 (佐藤奈)

週刊経済:2011年5月24日発行 No.1623

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