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9月から富士フイルム九州の新ライン増設に着手
 富士フイルム 世界シェアの5割を熊本で製造へ

富士フイルム梶i東京都港区、古森重隆社長)は9月、フラットパネルディスプレー材料「フジタック」の生産子会社・富士フイルム九州梶i菊陽町津久礼、坂本敏社長)の第4工場の新ライン増設に着手する。総投資額は160億円。操業開始は来年12月の予定。
新設するラインは、従来より幅が広く、液晶テレビの視野角の拡大やコントラスト向上の機能がある「超広幅VA用フィルム」生産ライン。大型液晶テレビの需要増に対応し、富士フイルム九州の第8ラインとして新設する。生産能力はフィルムの延べ面積にすると年間3500万u。現在VA用フィルムは神奈川県と静岡県で生産しているが、災害リスク分散や台湾や韓国などへの物流効率がいい点、水資源が豊富だというメリットがあるため、熊本に新ラインを設置するという。50人を地元から新規雇用する計画。
第4工場は昨年夏に着工しており、第7ラインが今年10月に先行して稼働する。当初は延べ床面積2万1千uの計画だったが、第8ライン新設に伴い3万6千uに広げる。
富士フイルムと菊陽町は8月31日、熊本県の立ち会いのもと立地協定に調印した。調印式の席上、同社は「今回の能力増強後、当社グループのフジタックの生産は富士フイルム九州が55%を占めることになり、世界シェアで見ると5割近くがメード・イン・クマモトになる。フジタックの需要は今後も拡大すると予想されており、熊本に第5工場の増設も検討していく」と話している。
富士フイルム九州は05年4月に設立。06年10月に第1工場第1ラインの稼働を始めており、現在3工場6ラインが稼働している。従業員数は265人。第8ライン増設までの総投資額は延べ1560億円。 (佐藤奈)
週刊経済:2011年9月6日発行 No.1638

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