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40億円かけ田ノ浦工場を増設
  東海カーボン 太陽電池向け等方性黒鉛材を増産

東京都港区の炭素製品製造業・東海カーボン梶i工藤能成社長)は、芦北町小田浦の田ノ浦工場を増設する。投資金額は40億円。来年12月に操業を開始する予定。
田ノ浦工場は半導体製造や自動車・航空機産業分野で使用するファインカーボン(特殊炭素製品)の生産工場で、主力は等方性黒鉛(均質で強度が高い黒鉛)材。2008年にも生産能力増強を行ったが、半導体をはじめとする従来市場の需要回復に加え、太陽電池業界からの需要増に対応するため、さらなる増設に踏み切るもの。現在の工場を4222u建て増す。山口県の防府工場にも生産設備を設置する計画で、これらの増設で生産能力は現在の年間1万トンから1万5千トンに伸ばす。従業員は現在の199人から45人増員する。同社では「今後の需要動向次第ではさらなる増強も視野に入れている」と話している。
同社は1918(大正7)年4月設立、資本金は204億3600万円。従業員数は783人。田ノ浦工場で生産しているファインカーボンのほか、自動車タイヤなどゴム製品の補強材などのカーボンブラックや自動車のブレーキやクラッチに使う摩擦材などを生産している。年商は686億6200万円。田ノ浦工場は1935(昭和10)年に開設した。 (佐藤奈)
週刊経済:2011年11月15日発行 No.1648

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