西日本の連携促進のための自主事業を計画
 　九州新幹線を活用した西日本活性化研究会

九州の主要都市と大阪、京都、神戸の１１商工会議所で構成する「九州新幹線を活用した西日本活性化研究会」（事務局＝福岡・大阪商工会議所）は、西日本の連携強化による経済活性化を目指した自主事業を計画している。
九州新幹線全線開業１周年を前に取りまとめたもの。計画では、メンバー会議所に交流担当窓口を設置。観光インバウンド促進に向けた連携策を検討し、西日本地域合同で中国をはじめとしたアジアへの観光プロモーション実施を目指す。また、京阪神と九州地域間でのビジネス交流や地域間連携を強化するため、双方で注力している産業や特産品、商業施設に関するビジネス視察会の実施を検討する。また、関西と九州の観光商談会や技術マッチングイベントなどを各会議所が実施する場合、ほかのメンバー会議所の会員企業にも参加を呼びかけるなど、連携を強化するという。
また併せて同研究会では「西日本の連携強化による経済活性化に関する要望」を取りまとめ、３月６日付で野田佳彦内閣総理大臣をはじめ政府関係機関や自治体などに建議した。関西と九州を結びつけた新たな広域観光ルートの開発支援や、企業誘致促進のための環境整備、インフラの早期整備など１８項目について要望している。 （佐藤奈）