トップ 経済ニュース
経済ニュースEconomic News
熊本に特化した転職支援サービス、求人情報 | リージョナルキャリア熊本

23歳の患者を含め年間200例余りの乳がん手術
 くまもと乳腺・胃腸外科病院 治療選択肢広がる

熊本市中央区南熊本4丁目の医療法人社団 世安会 くまもと乳腺・胃腸外科病院(村本一浩理事長)は、今年に入り200例余りの乳がん手術を実施した。
乳がんは、日本人女性の14人に1人が乳がんに罹患(りかん)し、30〜40歳代の若い世代に増えているのが特徴。同院では今年、23歳で乳がんを発症した症例が見つかった。手術はこれまで乳房を取らずに済む「乳房温存術」を選択する場合が多かったが、乳房再建技術の向上と共に、人工乳房が保険適用になったことで「乳房全摘」を選択する症例も増え、乳がん治療の選択肢も大きく広がっている。また、リンパ節に転移がはっきりしない患者には、放射性物質を用いた測定器を使って探し出す「センチネルリンパ節生検」を行っており、このセンチネルリンパ節生検においても、微小転移の場合はリンパ節郭清(切除)をしない選択肢もあるという。同院では術式や治療法を患者本人が選べるよう、乳房温存、再建の長所・短所、治療成績や生存率、術後の化学療法、放射線治療の情報などを十分に説明し、多くの選択肢の中から最善の治療法を提案している。
村本理事長は、「30歳を過ぎた定期検診を心掛け、常に安全を確認してもらいたい。特に乳がんは遺伝子的な要因も関係しているので、2等親以内の家族が乳がんにかかったことがある人は注意が必要」と話している。 (甲木)
週刊経済:2014年9月23日発行 No.1792

関連記事

powered by weblio



「くまもと経済」は昭和46年の創刊以来、『熊本』に密着した独自の特集記事や企業ニュース、人物 インタビューなど、毎号200以上の企業・団体の発展的な経済情報を掲載。業界や特定企業の動向を知る情報源として、また、事業展開のための情報・資料として、熊本のビジネスシーンで広く活用されています。

定価:1,931円/年間購読:19,500円

購読のお申込みはこちらから