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泊食分離形式の旅館施設群をオープン
 山みず木経営の新明館 隣接地に離れ8棟を建設

 南小国町奥黒川温泉の旅館経営・巨V明館(後藤健三社長)は10月20日、同旅館の隣接地に8棟の離れからなる旅館施設群をオープンした。
 黒川温泉郷の奥黒川地区で同社が経営する旅館・山みず木の南西側に隣接する棚田約2万3千uを買収、8棟の離れと食事棟、大浴場棟を建設、山里の集落をイメージしモミジやクヌギなど樹木を植樹した。名称は「深山山荘」。離れは1棟に居間とベッドルームに内湯が付いた客室の2部屋からなり、うち4棟には内風呂に加え露天風呂が付いており、特別室「せせらぎ庵」の屋根付き露天風呂にはしょうゆ樽が利用されている。設計・施工は橋本建設。
 宿泊の形態は、泊食分離形式で宿泊料と食事代が別々に設定されている。宿泊料は2万円〜2万5千円(税別)。夕食は5400円〜9720円。赤牛や天草大王など地元産の食材を使った鍋料理をベースにしている。昼食は2700円から3700円で丼物が中心。朝食は1620円で和食、洋食から選べる。食事のみの利用も可能。
 同山荘の森山支配人は「団塊世代の高齢化、外国人客の増加など宿泊のニーズが多様化しており、新たな旅館の在り方を模索していた。同山荘は欧州のプチホテルなどの形態がモデルになっている。国内でも珍しく、九州の旅館では初めの形態ではないだろうか。内部的には仲居の長時間労働の解消など労働環境の改善の狙いもある。宿泊客だけでなく黒川全体の顧客を取り込んでいきたい」と話している。(安田)
週刊経済:2014年12月2日発行 No.1802

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